お知らせとレポート

「学びのフェス2019夏」に出展しました

8月21日(水)、そらべあ基金は科学技術館(東京都千代田区)で開催された「学びのフェス2019夏」(毎日新聞社・毎日小学生新聞主催)に出展。夏休み後半に、親子1800人が参加する活気ある会場で、『ソーラーLEDランプ作りに挑戦 自然エネルギーでそらべあの涙を止めよう!』をテーマに環境教室を実施しました。

そらべあ環境教室の前に、「そら」くんと記念撮影する子どもたち

 

そらべあ基金の「学びのフェス」への出展は今年3月に続いて11回目。1回8名の授業を5回実施し、「地球温暖化」や「自然エネルギー」についてクイズや発電体験で学び、1人1人にオリジナルのソーラーLEDランプを作ってもらいました。また、今回も中学生のお姉さんたちがボランティアとして、「そら」くんの誘導や、子どもたちの工作のお手伝いをしてくれました。

1回8名の少人数で、1人ひとりとコミュニケーションしながら進めます

 

授業はまず、ホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」が暮らしていた氷の大地が解けて割れ、お母さんと離ればなれになってしまうアニメーションから始まります。そして、温暖化が起きるしくみや、北極だけでなく世界中が暖かくなってきたために、地球上のさまざまな所で気候変動の影響が出ていることを、クイズなども交えながら解説していきます。

はじめに「そらべあ」の涙の理由をアニメーションで見ました

 

そして、地球温暖化の原因は、発電所や工場、クルマなど、石油や石炭を燃やす所から出てくるCO2(シーオーツー)という目に見えないガスが増えてきたからと説明。それなら、CO2を出さないで電気を作る方法はないのかな?と考えます。

CO2ってどこから出てくるか、増えすぎるとどうなるかを考えてみます

 

そこで、挑戦してもらうのが手回し発電機を使って電球をつける実験。「これなら何も燃やさないで電気を作れるからCO2が出ないということを体感してもらいます。そして、手でハンドルを回す代わりに、太陽光や風力、水力などを利用して電気を作れば、CO2を出さずに発電できること、みんなが大人になる頃には、こうした「自然エネルギー」をもっともっと使っていく社会をつくっていこうと呼びかけます。

手回しで電気を作って電球を点灯。これならCO2を出さないね

 

前半の授業が終わったら、昼間太陽光で作った電気を蓄電池に貯めて、夜になるとLEDランプが点灯する「ソーラーLEDランプ」作りに挑戦。そらべあのイラスト入りのマスキングテープやカラーマーカーなどを使って、個性豊かなデザインのランプを作っていきました。

マスキングテープやカラーマーカーで自分だけのランプを作ります

中学生のボランティアのお姉さんが作り方をアドバイス

 

2019年の夏〜秋は多くの台風が発生し、そのいくつかは日本を直撃して甚大な被害をもたらしました。これも地球温暖化が進み、日本近海の海水温が上がっていることが一因と言われます。これから何十年にもわたって地球上で暮らしていく子どもたちにとって、こうした気候変動は他人事ではありません。この環境教室が子どもたちにとって、地球環境を考えるきっかけのひとつになってくれたらと思います。

たくさんの小学生に参加してもらいました。ありがとう

 

参加してくれた小学生と保護者のみなさん、協賛いただいた日本風力開発株式会社様、ソーラーLEDランプ工作のマスキングテープをご提供いただいた(株)シール堂印刷様、ご協力ありがとうございました。