お知らせとレポート

オンライン環境教室
「しろくまカメラマンにきいてみよう!」を開催しました

春休みに開催して大好評だったそらべあオンライン環境教室「しろくまカメラマンにきいてみよう!」を、夏休みの4連休中の7月23日(金)、24日(土)に開催しました。2日間合計で小学生54名の子どもたちが参加してくれました。

 

メインスピーカーの自然写真家・丹葉暁弥さん

 

環境教室のメインスピーカーは、自然写真家でしろくま写真の第一人者である丹葉暁弥さん。20年以上も大好きなしろくまに逢いにカナダ北部にあるチャーチルへ足を運び、撮影を続けていらっしゃいます。実際にはなかなか訪れる事が難しいしろくまの生息地で撮影された写真を見ながら、貴重なお話しを聞かせていただきました。

今回は、そらべあのアニメーションや質問タイムに加えて、オンラインでの双方向性を考えたクイズに挑戦しました。自宅で身近にある「赤・青・緑色」のなにかを用意してもらって、クイズの答えの色を、画面に見せてもらいました。しろくまの生息地や体の特徴など生態に関するクイズや、温暖化によって氷が張る期間が短くなるとしろくまにどう影響するのかのクイズなど、中には答えが一つとは限らないものもありますが、色ペンを3本あげてくれたり、ぬいぐるみをあげてくれたりと、子どもたちの日常がちらっと見えた楽しい時間になりました。

正解できたかな?

 

プログラムの最初に、北極で起こっていることを知ってもらうために、そらべあのアニメをみてもらいます。アニメを通じて、どうしてそらとべあが泣いているのかがわかり、「しろくまをまもってあげたい!」という気持ちが湧いてきます。

「そらべあ」のアニメーション

 

その後、丹葉さんより、しろくまの体の特徴、どんな一年を送っているのか、子育ての様子、町としろくまの関係などについて、たくさんのかわいらしく、また、興味深い写真や動画とともにお話ししてもらいました。

地球温暖化の影響で氷が張る時期がどんどん短くなってしまい、チャーチル周辺のしろくまの数は、1987年は1194頭だったのに2004年には935頭と22%も減ってしまっていて、このままだとあと30年くらいでしろくまたちが居なくなってしまうといわれているそうです。そうならないために、一人ひとりが地球温暖化をどうしたら止められるかを考えてほしい、とのお話がありました。

 

足の裏にも毛が生えてるんですよ

 

なんか相談してるみたい

 

まるで「そらべあ」のような親子

 

質問タイムでは、しろくまの歯は何本?巣の大きさは?アザラシ以外に何を食べるの?鳴くの?など、しろくまの生態に関する質問から、チャーチルにはどのくらい行ったことがある?どうしてしろくまカメラマンになろうと思ったの?など、色々な角度からの子どもたちの質問に丁寧に答えていただきました。

中でも、子どもならではの視点だな、と感心したのが、「しろくまは体操しないで水の中に入るけど、大丈夫ですか?」という質問でした。しろくまは、学名が「海のクマ」というほど、海とともに暮らしているクマなので、大丈夫なんだそうです。子どもたちはプールに入る前には必ず体操してから入ってくださいね。

水浴びをする親子

 

また、丹葉さんが、しろくまカメラマンになろうと思った理由は、小学生の頃に動物園にいって、しろくまってかわいいな、どういう生活をしてるんだろうな、と思ったのがきっかけだったそうです。大人になってから、自分の目で実際に生活している野生のしろくまを見たいと思い、色々と調べてカナダのチャーチルに見に行き、その後、大好きなしろくまに毎年会いに行って写真を撮影しているうちに、いつの間にかしろくまカメラマンになられたそうです。好奇心や大好きっていう気持ちが大事ですね。

 

そらべあ基金からは、地球温暖化がどうして起こっているのか、日本にもどんな影響があるのか、そして、CO2をあまり出さない方法として、自然エネルギーという解決策があること、また、小学生のみんなにもできることとして、物、電気、水の使い方や移動の仕方、植物を植えること、などのエコアクションを提案しました。みんな、毎日の生活で頑張ってくれると嬉しいです。

どうして温暖化が起こっているの?

 

最後に、みんなで記念撮影。思い思いのポーズをとってグッズと一緒に「そらべあ~」の掛け声でパチリ!

夏休みの午前中に、楽しく、そして真剣に話を聞いてくれて、質問やクイズに参加してくれたみなさま、ありがとうございました。
そらべあの涙を止められるために、これから一緒に頑張りましょう!

終了後のアンケートに寄せられた声をいくつかご紹介します。
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■子ども
・シロクマのことについて、初めて知ることが沢山あったので、思ってた以上に楽しかったです。
・いつかしろくまに会いに行きたいと思いました。そのためには、環境問題に出来ることからしていきたいと思いました。
・とても面白かったです! 再生可能エネルギーについて学校でも勉強しているのですが、それをもっと深めることができました。
・しゃしんがたくさん見れておもしろかった。
・シロクマとともに住む人たちがシロクマのことを大切に思って保護していること がわかって優しいなと思った。
・北極のことが全然知らなかったし、しろくまにおきていることを知って悲しかった。
・そらべあ達にできることはたくさんあるのでSDGsと地球環境を大切したいです。
・白くまの為に自分からできる地球温暖化対策をしようと思った。

■保護者
・とてもバラエティに富んでいて素敵な構成でした。子どもにわかりやすく対処すべき問題を投げかけてくださり、ありがとうございました。可愛い!と思う気持ちが守りたい!環境問題に取り組まなくては!という行動力につながると思います。
・楽しい時間をありがとうございました。
白くまのためにも、地球温暖化について、家族でも話してみたいです。
・写真もかわいく、お話も分かりやすく、親子で楽しめました。ありがとうございました!
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今回の環境教室は、特別協賛として、ベアリングス・ジャパン株式会社、協賛として株式会社RTにご支援いただきました。
どうもありがとうございました。

「しろくまカレンダー」に込められた自然写真家・丹葉暁弥さんの想いを聞く(インタビュー)