お知らせとレポート

「そらべあスクール電力プロジェクト」筑波大学附属小学校にて実施しました!

2014年1月24日、東京都文京区にある筑波大学附属小学校にて、再生可能エネルギーや地球温暖化等の環境問題について学ぶ「そらべあスクール電力プロジェクト」を実施しました。
このプロジェクトは再生可能エネルギーの普及・啓発を目的とし、全国各地の小学校で実施しています。

今回の授業は、三井不動産S&E総合研究所から出版されている「スマートハウスとパッシブハウス」の売り上げの一部をそらべあ基金へご寄付いただいており、実現いたしました。
話題のスマートハウスやパッシブハウスの話がわかりやすく紹介されており、住宅の新築やリフォームを考えている方、環境に興味のある方にぜひオススメしたい内容となっております。
また、株式会社ディノス・セシールや株式会社SWING-KITCHENの温かなご寄付により、開催されました。

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「20Wの太陽光パネル、バッテリー、チャージコントローラー、インバーター」

今回、授業を体験してくれたのは、4年生40名。
小学校の授業科目、「社会」、「理科」、「総合的な学習の時間」の要素を盛り込んでいるこのプロジェクトは、環境問題についてそれぞれの分野から学べるようになっています。

□1.「そらべあ」と地球温暖化とエネルギーのはなし
 そらべあ基金が製作した「そらべあDVD環境教育教材」を活用し、児童たちは当基金のシンボルキャラクター「そらべあ」の物語をはじめ、地球温暖化やエネルギー問題を中心とした環境問題について学びました。

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「クイズ:溶けた北極の氷の面積は日本の列島いくつ分かな?」

児童たちには理解が難しい環境問題について、いかにわかりやすく、興味を持って授業に取り組んでもらうかがこのプロジェクトの大きな課題のひとつですが、教材としてアニメーションを含めたDVDを取り入れることにより、親しみやすいプログラムとなっています。
冒頭、講師役のスタッフから「そらべあが、ふつうの熊とちがうところはどこでしょう?」という問いに対して「二足歩行!」と答えるなど、コミュニケーションを取りながら進行していく内容に児童たちも楽しみながら参加してくれていた様子でした。
また、昨年12月に実施された「エコプロダクツ」へ自主的に参加した児童もおり、環境問題に対する知識や興味がとても高い印象を受けました。
授業では他にも、環境問題に関する知識をクイズ形式で学ぶなど、児童たちの記憶に残りやすい内容となっています。

□2.太陽光発電キットの組み立て~ミニ発電所をつくってみよう!~
毎回、子どもたちに大人気の授業です
とある男の子は、先生からこの日の授業に太陽光発電キットの組み立る時間があると聞き、ずっと楽しみにしていてくれたのだそう。
1で学んだ再生可能エネルギーのひとつ、太陽光発電を児童たちの手で組み立て、実際に活用する授業を行ないました。
今回は20Wの太陽光パネルにチャージコントローラー、バッテリー、インバーターをドライバーや圧着工具を用いて配線する作業をしました。
作業の中には接続ケーブルの被覆を剥き、端子を圧着させるなど、専門的な工程を盛り込むことにより児童たちの興味関心を高めるなどの工夫を凝らしています。
また、電気の仕組みや、「直流(DC)」や「交流(AC)」といった太陽光発電キットと家庭で使用する電気の違いなどを解説し、普段の生活の中でなかなか意識することが少ない電気について学べる時間になるようにしました。

接続ケーブルの被覆を剥いたり端子をかしめたりする作業では、初めて見る工具に触れたり実際に体験することで、児童たちは興味津々といった様子で取り組んでいました。また、それぞれの材料の役割や配線の順番を学び、これまで知識としては知っていた再生可能エネルギーをより身近に感じることができた様子でした。

今回は、そらべあ基金の活動へご支援いただいている方々にも参加していただき、組み立ての授業では児童たちと一緒になって作成に取り組んでいただきました。
普段、なかなか見る機会の少ない寄付先の活動を直に感じていただける機会となったのではないでしょうか。

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「はじめて触れた圧着工具はどんなかんじかな?」

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「+と-はあってるかな?」

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「配線の場所を間違えないように注意!」

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「みんなで協力して端子を圧着します」

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「最後は大人の方にしっかりとかしめてもらいます」

作業中、児童たちから大人たちへ地球温暖化や太陽光発電等の質問が飛び出し、「二酸化炭素が増えることで地球温暖化になるなら、減らすにはどうしたらいいの?」という問いに対して「森は光合成をして二酸化炭素を吸って、代わりに酸素を作ってくれるんだよ。だから森を守ることは重要なんだ。あとは海も同じように二酸化炭素を吸ってくれるよ」と話すと、児童たちはメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。
完成したミニ発電所の太陽光パネルを光に当てると、チャージコントローラーの「発電中」を意味する「charge」が点灯し、児童たちからは大きな歓声が上がりました。

□3.ミニ発電所で電気をつくってみよう!
太陽光発電キットの活用方法の紹介と実際に電気を使ってみる体験として、完成したミニ発電所を用いてイルミネーションの点灯実験を行ないました。
そらべあ基金学生事務局が作成した「そらべあ」のシルエットや床に並べられたイルミネーションのコンセントをミニ発電所のインバーターに差し込むと、一斉に色とりどりのLEDライトが点灯しました。
児童たちからは大きな歓声と拍手が上がり、太陽の光によって電気を作ることができることを実体験できました。

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「太陽の光でイルミネーションが点いた!」

授業の最後に、今後、ミニ発電所を学校内でいかに活用していくかの創意工夫を児童たちにお願いし、学校全体の取り組みにしていって欲しい旨を伝えました。
今回の体験を通じて、児童たちが電気を作ることの大変さを学び、今後の生活の中でエネルギー問題について、ひいては環境問題について考えるきっかけになるように願っています。

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「これからも学校でつかってみてね!」

後日、子どもたちにエコアクションシートに授業の感想や、自分で考えた新しいエネルギーについて書いてもらいました。

一部をご紹介します♪
(画像をクリックすると新しいタブで大きな画像をご覧いただけます)

エコアクションシート1


エコアクションシート2


エコアクションシート3


エコアクションシート4

みんなのアイデアが実現される日が来るかも!?
将来、もしかしたら自分の手で新しいエネルギーを作ってしまう子もいるかもしれませんね!

筑波大学附属小学校のみなさん、
お越しいただいた関係者のみなさん、
ありがとうございました!

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主催:NPO法人そらべあ基金
協力:三井不動産S&E総合研究所
   株式会社ディノス・セシール 株式会社SWING-KITCHEN
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