お知らせとレポート

【開催レポート】そらべあ環境ワークショップ
「20年後、ごみが捨てられなくなる?」

1月7日(土)の午後、小学生向けの環境ワークショップ「20年後、ごみが捨てられなくなる?」を毎日新聞社が主催する
毎日メディアカフェ(東京都・千代田区)にて開催しました。
ゲストは、お笑い芸人でごみ清掃員の滝沢秀一さん(マシンガンズ)、そしてお笑い芸人でイラストレーターの本田しずまるさん。
滝沢さんからごみの問題やごみ清掃員として経験したことをお話いただき、その後3Rでごみを減らす
お手伝いをしてくれる「謎の生物」や「未来のグッズ」を考えて描くワークショップを実施しました。
冬休み最後の週末に、23名の小学生とそのご家族に参加いただき会場は賑わいました。

左:本田しずまるさん、右:滝沢秀一さん

 

最初に毎日新聞社 斗ケ沢秀俊さんより主催のご挨拶、毎日メディアカフェでの取り組みと
本イベントのご紹介をいただきました。

毎日新聞社 斗ケ沢さんよりご挨拶

 

その後、ゲストのお二人が登場。
挨拶も早々に、滝沢さんの軽快なトークがスタートし、会場内は盛り上がりを見せました。
まずは、「ごみの種類は何種類?」という、身近なことだけれど、
普段なかなか考えることがない視点でのクイズからスタートしました。

 

参加者の皆さんも積極的に手を挙げています

 

滝沢秀一さん

 

実はごみの種類は「可燃ごみ」と「不燃ごみ」の2種類。
「資源ごみ」は資源であってごみではないよね、との説明に納得でした。

そして、毎日出しているごみが焼却所を経て、灰となり、その灰は埋立地に埋められるという
一連の流れを説明していただきました。日本全国の平均値で、埋立地はあと20年でいっぱいに
なってしまうとのこと。この事実には、ゴミを減らしていく必要性そして緊急性を
再認識できたのではないでしょうか。

最後は、ごみを減らすときに大事な「3R」について。
「3Rわかる人?」と聞くと半数程度の参加者が手を挙げ、さらに、リユース、リデュース、リサイクルの
意味まで説明できる子もいました。大人顔負け、とても簡潔な説明に、滝沢さんも驚きの様子でした。

優先すべき3Rの順番は、リデュース(減らす)、リユース(そのままで再利用)、リサイクル(材料として再利用)とのこと。
「ごみになる元を減らすリデュース(減らす)が一番大事、レジ袋を断るのもその一つです。
その次に大事なのが、リユース。最近だとメルカリなどのフリマアプリがありますが、形を変えずにもう一度
使うこと。そして最後はリサイクル。これは手間もかかるし人件費もかかるから優先順位は低く、
最後の手段です」と教えてくれました。

 

質問をすると一斉に手が上がりました

 

さらに滝沢さんは、「3Rに、リスペクト(Respect)を加えた4R が大事だと思っています。ものを作ったひと、
そしてごみ回収をする人に敬意を払うことができれば、ごみ問題も解決できるのでは」とお話され、
さらに「ごみとして生まれてくるものは一つもない、人がごみと思ったときにごみになります」という
大事なメッセージを伝えていました。

滝沢さんのお話に興味を持たれた方は、下記リンクより過去開催回の様子をご視聴いただけます。
https://youtu.be/TMPUQ0vmhrw

お話の後は、参加者の皆さんが手を動かす「おえかきワークショップ」へ。
当基金で開催中のおもしろ☆おえかきコンテスト※「3Rをお手伝いしてくれるなぞの生き物、未来のグッズ」をテーマにお絵描きします。
※本コンテストは1月15日をもって締め切りとなりました。

最初に、そらべあ基金の下川よりコンテストの概要や特別賞では「毎日小学生新聞」に作品が掲載されること、
そして全入賞者に素敵なプレゼントが贈られることを紹介しました。

そらべあ基金 下川

 

そしていよいよお絵描きタイム!
まずは準備運動として、本田さんと一緒に絵を描いてみます。

何を描いているのでしょうか

 

本田さんの絵を見ながら手を動かします

 

参加者の皆さんも見よう見まねで絵を描いていきました。
完成したのは今年の干支である兎年にちなんで「プラビット」という、
プラスチックを食べてくれるウサギでした。

 

完成した絵は、ウサギでした!

 

本田さん発案の3Rを助けてくれるキャラクター

 

そして、「自分の好きなものや、描けるものを描いて、そこから考えてみるのもいいよ」と絵を描くときのアドバイスをもらい、
早速参加者の皆さんもお絵描きタイムスタートです。
なかなか思うように絵が描けない時は本田さんに手助けをしてもらいました。

 

ショートケーキの描き方を教えてもらっていますが、3Rとどうつながるのかな?

 

「イッカク」という珍しい動物を描きたいという参加者も!

 

1時間ほどかけて参加者皆さんが思い思いに3Rを助けてくれるアイテムや生きものを描きました。
そして、みんなの前でいくつかの作品の発表も行い、どうしてこの絵を描いたのか、
何をしてくれる生き物・アイテムなのかをお話してもらいました。

みんなの前で絵の発表

 

最後にべあくんが登場!

 

子どもたちの考えた、3Rをお手伝いしてくれる「なぞの生き物」や「未来のグッズ」は、ユニークな作品が多くできあがりました。
お絵描きを通じて、どうしたらごみを減らすことが出来るかを真剣に考えるきっかけになったと思います。

参加者の皆さん、ありがとうございました。
そして、ごみ清掃員として感じたこと、経験したことなど貴重なお話をしてくださった滝沢さん、
お絵描きサポート・アドバイスをしてくださった本田さん、ありがとうございました。

ワークショップ後、べあくんと遊んだり、滝沢さんの本の販売や本田さんの似顔絵コーナーもあり、
最後まで盛り上がっていました。

会場では滝沢さんのご著書も販売

 

 

たくさん遊んでくれたね!

 

今回のそらべあ環境ワークショップはkolmikko(コルミッコ)からのご寄付により実施いたしました。
ありがとうございました。