お知らせとレポート
港区立笄(こうがい)小学校で環境教育を実施
7月12日、港区立笄小学校にて再生可能エネルギーの環境教育の授業を行ない、4年生59名が参加しました。
今回は午前中1時間目から4時間目までを頂き、地球温暖化とエネルギー、太陽光パネルの仕組み、太陽光LEDライトをつかったランプつくり、未来のエネルギーを考えるという4つの授業を行いました。
【1時間目】地球温暖化と自然エネルギーについて
地球温暖化の原因やそれに伴う影響、日本のエネルギー自給率をクイズ形式の授業をおこないました。
CO2が多く出ている原因は何か、子どもたちに聞いたところ、「工場の排気ガス」や「火力発電所」など具体的な回答が返ってきました。地球温暖化で北極の氷が34年間で日本の面積の数倍減っていることや日本が自給しているエネルギーの割合が6%しかないことについて、子どもたちは驚いたりしながらも授業を真剣に聞いていました。
自然エネルギーには何があるか?の問いには太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力などほとんどの自然エネルギーについて答えが出ました。
授業では、エネルギーをつくることだけではなく「省エネ」についても学びます。20w相当の「LEDライト」「蛍光灯」「白熱灯」をそれぞれ手回し発電機を回して、どれぐらい電力が違うのかを体験してもらいました。
授業のしめくくりに子どもたちにはエネルギーの無駄遣いをしないようにお家でできるエコアクションについて、実践してもらえるように約束をしました。
【2時間目】太陽光発電キットを組み立て
自然エネルギーについて学んだあとは、太陽光発電の仕組みについて学びます。
太陽光パネル、インバーター、チャージコントローラー、バッテリーをドライバーなどの工具をつかって、それぞれの役割を説明しながら組み立てます。普段では見慣れない機材を触りながらワクワクした様子で組み立てていました。全ての部品を繋げて最後は発電チェック!カシオ計算機より寄贈して頂いた「光ナビゲーションキーボード」につなげて音を鳴らしてみました。子どもたちは楽しそうにキーボードに触れていました。
【3時間目】太陽光LEDライトのランプつくり&試写会
2時間目でつくった太陽光発電システムで映画「アングリーバード」と「ゴーストバスターズ」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)の予告編の上映を行い、その後、子どもたち一人ひとりが太陽光パネルのついたミニLEDライトの組み立てと飾りつけをしました。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントさんからプレゼントされたアングリーバードのシールをランプに貼ったり、そらべあのマスキングテープをたくさん貼ってくれた子など、思い思いのきれいなLEDランプができました。
【4時間目】「自然エネルギーの新しい使い方」を考える
自然エネルギーを使った飛行機や車などの事例を説明した後に、6つのグループに分かれて「自然エネルギーの新しい使い方」を考えてもらいグループごとに発表。
最初は、自然エネルギーの使い方についてなかなか思いつかず、苦戦していましたが、少しずつ意見がでるようになり、「トイレで流した水で発電する」、「家電すべてに太陽光などつけてコンセントいらずにする」「車いすに太陽光発電をつけて、乗る人を楽にする」など、おもしろいアイディアがたくさん出ました。
今回の授業は株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのご協賛により開催され、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの社員の方々にも授業に参加をしていただき、子どもたちと一緒にワークショップなどを行いました。カシオ計算機株式会社からは「光ナビゲーションキーボード」を寄贈して頂き、今回の環境教育の記念として小学校に贈りました。
後日、授業を受けた子どもたちが、家に帰り家族と一緒に「みんなができるエコアクション」について話会い、子どもたちが考えるエコアクションをエコアクションシートに書いていただきました。
授業にご協力してくださった学校の先生、また長い時間、そらべあ基金の授業を真剣に聞いてくれた4年生の皆さん、ご協力頂きましたソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの社員の皆さま、本当にありがとうございました。
今回は4時間もの授業を頂きましたが、そらべあ基金では様々な環境教育のメニューを揃えております。今後も多くの次世代を担う子ども達に環境教育をおこなってまいります。