お知らせとレポート
「しろくまカメラマンにきいてみよう!」
@自由学園アフタースクール
10月23日(月)、「しろくまカメラマンにきいてみよう!」を自由学園初等部(東京都東久留米市)で行いました。初等部に通う1年生から6年生までを対象にしたJIYUアフタースクールの一環でご依頼いただき、16名の子どもたちが参加してくれました。
今回のメインスピーカーは、自然写真家でシロクマ写真の第一人者である丹葉暁弥さん。20年以上、カナダ北部の町チャーチルへ足を運びシロクマの撮影を続けています。シロクマがどんな生活をしているのか、シロクマが生活をする環境の変化などのお話していただきました。
丹葉さんのお話しに入る前に、アニメーション「そらべあ物語」で、どうしてそらとべあが涙を流しているのかを紹介。ざわざわとしていた教室から一変、アニメーションが始まると集中して、視聴してくれました。
その後、丹葉さんにバトンタッチ。
丹葉さんからのお話は、「食物連鎖」から始まりました。
食物連鎖って知ってる?と丹葉さんが聞くと、「生態系!」「動物が動物を食べること」など、知っていることを積極的に発言してくれました。
食物連鎖の頂点にいる、肉食動物であるシロクマの撮影は危険もあり、慎重にならないといけないことを伝えつつ、撮影時、車の周りに寄ってきたシロクマの動画を見せながら、シロクマの習性や撮影の際に気を付けていることなどを教えていただきました。
また、丹葉さんが撮影したホッキョクギツネ、ホッキョクウサギなどの極北の動物たちの写真を見せると「かわいい~」などの声が上がり、「触っちゃダメなの?」「こんな近くで写真撮れるの?」などといった質問がどんどん出てきました。
そのあと、「シロクマはどこに住んでいる?」「シロクマの肌は何色?」などのクイズも行いながら、シロクマの生活、長い距離を泳げること、半年間ご飯を食べずに生活をしていることなどをお話してもらい、シロクマについて学びました。なんと2つのクイズは全員正解でした!
また、地球温暖化によるシロクマへの影響についてもお話をしてもらいました。氷の張る期間が短くなってしまうことで、シロクマの体重が減ってしまうこと、このままだとシロクマが絶滅してしまうといわれていることなどを教えてくれました。
質問の時間では「今はシロクマの撮影ができる10月なのにどうしてここにいるの?」という鋭い質問から、「どうしてカメラマンになったの?」「どれくらいシロクマが好きなの?」といった素朴な質問もたくさん出ました。
丹葉さんのお話の後は、そらべあ基金から地球温暖化の原因やみんなにできることなどをお話させてもらいました。
参加してくださった皆さん、JIYUアフタースクールの皆様、ご協賛いただきましたkolmikkoの皆様、どうもありがとうございました!
~余談~
アフタースクール開始前に、自由学園の構内を案内していただきました。金木犀の香りに迎えられて、東京都有形文化財に指定された女子部(中・高等科)の校舎の建つエリア一帯や、最高学部(大学部)の学生によって一部整備を行っているという自然豊かな構内を見学しながら、生活と密接につながる様々な学びの実践のお話を伺いました。
食堂を中心にして教室や建物があり、食事の時間と「食の学び」を大切にしており、野菜の栽培(幼稚園から)、調理(中等科・高等科)、片付け(初等部以上)までを生徒たちが行っているそう。その他、木を育てる植林活動など学園の外での実践や学びも行っているそう。
長期的な視点で子どもたちが経験とともに学ぶ機会を継続して作ってこられた学校だと感じ、今日のワークショップのその一環となればと思いました。