お知らせとレポート
初の『環境』と『防災』に関するワークショップ開催
@樋之池保育園
「そらべあソナエルプロジェクト」において、初の『環境』と『防災』に関する「そらべあワークショップ」を開催しましたので、その様子をご報告いたします。
「そらべあソナエルプロジェクト」は、未就学児童が通う施設における緊急時の適応力向上および『環境』と『防災』に関する意識啓発を目的に「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」を寄贈し、園児に向けた教育プログラム「そらべあワークショップ」を開催する取り組みです。
株式会社G&ECOの協賛および製品提供により2024年春に初めて公募し、9月に関東圏と関西圏から各1園の当選が決定。10月末には製品をお届けして園での活用が始まっています。
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寄贈したソーラーパネルと蓄電池
1月10日、六甲山のふもとに広がる住宅街にある社会福祉法人あゆみ会 樋之池保育園(兵庫県西宮市)でのワークショップには、園児さん63名が参加してくれました。
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主任の安達先生
「今日はみんなが住んでいる地球についてお勉強していきますよ」
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南山先生と福田先生による紙芝居「そらべあ物語」 子ども達はとっても集中して聞いてくれました!
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そらべあの涙を止めるためにはどうしたらいいのかな?
そらとべあも登場して、「地球温暖化」ってどうして起こっているのかを学びます。
電気はみんなが暮らしてくためには、とても便利で大事なものですが、その電気を火力発電所で作ることでCO2が増えてしまい、地球温暖化が起こっています。それにより、人間も色々な動物たちにも困っていることが起きてしまっています。
では、どうしたらよいのでしょうか?
その解決策の一つは、今回寄贈したソーラーパネルのような太陽光や、風や水など自然の力で電気を作ることです。これなら地球を温めてしまうCO2を出しません。電気は自分たちが手回しすることでも発電できることを体験してもらうために、手回し発電実験に挑戦してもらいました。
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「頑張れ~!」とみんなの応援を受けて回してくれました!
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扇風機がちゃんとまわっているよ~!
そして、今回のプロジェクト名にもある「ソナエル」の意味を伝えます。
地球温暖化のせいで、日本でも台風が大型化したり、大雨が降ることが増え、その影響で停電が起こることがあります。そういう困った時の準備をしておくことが「ソナエル」ということだと伝えました。温暖化を食い止める活動と並行して、「適応力」をつけることがますます重要になってきています。停電になってしまった時、手回しでも電気はつくれますが、自分たちでずっと回していたら疲れてしまいますよね。そこで、今回、G&ECOさんからいただいたソーラーパネルと蓄電池があれば安心ですね。
ここで株式会社G&ECOの緒方さんにバトンタッチして、「防災」のお話をしていただきました。まず、蓄電池に電気が溜めてあれば、扇風機も回せるし、他の電気機器も使えます。そして電池がなくなったら、太陽さえでていればソーラーパネルでまた電気を溜めることができるので停電してしまっても安心だということをわかりやすく伝えていただきました。
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G&ECOの緒方さん「お部屋の中で色々なところで電気を使っていますね」
また、万が一、停電になってしまった時に、蓄電池にたまっている電気をできるだけ大事に使うための工夫をいくつか教えていただきました。
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懐中電灯の灯りは、レジ袋をかぶせれば拡散して明りが広がるよ
アルミシートは小さく保管でき、いざとなったら体温をキープするのに役立つアイテムです。早速アルミシートを被ってみせると「スーパーヒーローだ!」と子ども達は大喜び!
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アルミシートを体に被せると暖かいし、スーパーヒーローみたいでかっこいい!
その他にも、冷凍庫にペットボトルのお水を凍らせておけば、停電したときに冷蔵庫に移して庫内を長く冷たくしておけることを教えてもらいました。
その後、そらべあ基金から今日のまとめとして、もし災害が起きて停電になってしまった場合でも困らないように、今日教えてもらったことを活かして備えておくこと、そして、災害の原因になっている地球温暖化を止めるために、子ども達にもできることをお話しました。遅くまで電気をつけて起きていないで早寝早起きすることや、電気やテレビのつけっ放しをしないことなど、是非、一人一人が気をつけてもらえたら大きな力になると思います。頑張ってもらえたら嬉しいです。
そして、園児のみんなから、お礼に歌「森のくまさん」と「ふしぎなポケット」を元気いっぱいに歌ってくれました。そらべあ達は、くまさんの歌も歌ってもらって元気がでたみたいです!みんな、ありがとう!
最後に、大江園長先生からのお話をしていただきました。
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大江園長先生からのお話
「地球が温かくなって、北極で氷が溶けてシロクマさんが泣いていますね。可哀そうですね。だからなるべく電気が必要でないときは消しましょうね。早寝早起きして、電気を使わないようにしましょうね。それから大きな台風がきたり、雨がたくさん降ったりしたら大変ですね。私たちも困った事になってしまいます。皆が困らないように自分で出来ることを頑張りましょうね。
樋之池保育園では、この蓄電池とソーラーパネルをいただきました。これがあったら太陽で電気を作ることができ、電気をお水みたいに貯めておけます。お家の電気が消えても、樋之池保育園では明かりを灯すことが出来ます。嬉しいなぁ。」と子ども達にお話して下さいました。
そのあと、園長先生の掛け声に合わせて、子ども達が「ありがとうございました。」と大きな声で言っていただきました。
是非、大事に、そして上手に活用してもらえたら嬉しいです。
ワークショップ終了後には、「そらべあ」ポーズで記念撮影をして、園児さんたちはそらべあ達とタッチしてお別れしました。今日のワークショップをきっかけに、そらべあの涙を止めるために、みんなが協力してくれたら嬉しいです。
本プロジェクトをご協賛いただき、また製品を寄贈いただきました株式会社G&ECOの皆さま、またワークショップの開催にご協力いただきました樋之池保育園の皆さま、どうもありがとうございました。
関東圏の当選園、社会福祉法人藤照会 リトル百音保育園(埼玉県さいたま市)でのワークショップの様子はまた後日レポートします!お楽しみに!
参考)