お知らせとレポート
ソナエルプロジェクト『環境』と『防災』に関する
ワークショップ開催@リトル百音保育園
1月27日、「そらべあソナエルプロジェクト」の当選園、社会福祉法人藤照会 リトル百音保育園(埼玉県さいたま市)にて、71名の園児さんに向けて『環境』と『防災』に関する「そらべあワークショップ」を開催しました。

リトル百音保育園外観
「そらべあソナエルプロジェクト」は、未就学児童が通う施設における緊急時の適応力向上および『環境』と『防災』に関する意識啓発を目的に「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」を寄贈し、園児に向けた教育プログラム「そらべあワークショップ」を開催する取り組みです。
株式会社G&ECOの協賛および製品提供により2024年春に初めて公募し、9月に関東圏と関西圏から各1園の当選が決定。10月末には製品をお届けして園での活用が始まっています。
1月10日に樋之池保育園(兵庫県西宮市:関西圏の当選園)で開催した初ワークショップに引き続き、今回は2園目、関東圏の当選園である同園を訪問しました。ワークショップでは、最初に、そらべあがどうして泣いているのか、宮下先生と戸佐先生に大きな紙芝居で「そらべあ」を読み聞かせをしてもらいました。

子どもたちはとっても集中して聞いてくれました!
北極の氷が溶けて、おかあさんと離ればなれになってしまって泣いていたんですね。
可哀そうですね。
物語を聞いた子どもたちに、スペシャルゲストがきていることを話して、みんなに名前を呼んでもらいました。「そらくん~!べあくん~!」 すると、リトル百音保育園のみんなが頑張っている、、と噂を聞いたそらべあたちが、お母さんを探す旅の途中で、みんなに会いに来てくれました。そらべあが現れると、子どもたちは立ち上がって大喜びしてくれました。

そらべあ登場!
その後、そらべあ基金スタッフより、シロクマたちは氷が小さくなると、狩りのできる期間も短くなり、食べられる量が減ってしまうことや、どうして氷が小さくなっているのか、その原因である「地球温暖化」はなぜ起きているのかについて、パネルを使ってお話しました。

シロクマたちだけではなくて色々な動物たちや
人間にも困ったことが起きているよ
電気などのエネルギーのお陰で、私たちは便利で健康的な生活を送ることができるようになりました。でもこれまでの方法で電気を作り、使い続けていくと、CO2がどんどん増えてしまい、地球温暖化が進んでしまいます。では、地球温暖化を止めるにするにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためには、電気の作り方について考えてみましょう、、ということで、4人の園児さんたちに手回し発電実験に挑戦してもらいました。ハンドルを回すと電気ができて扇風機が回ります。

ずっと回し続けていられるかな?

みんなの「頑張れ~」の声援を受けて一生懸命回してくれました!
実験は大成功。しっかり扇風機が回りました。手回しの他にも、CO2がでない発電方法があります。太陽光、風や水など自然の力を利用して発電する「自然エネルギー」です。
そして、今回のプロジェクト名にもある「ソナエル」の意味を伝えます。
先ほどの紙芝居の中で地球温暖化が原因で起こる「困ったこと」として、「台風や大雨がふる」とあざらし君が教えてくれました。そういう異常気象が原因で、停電なども起こってしまいます。そういう困った時の準備をしておくことが「ソナエル」ということだと伝えました。温暖化を食い止める活動と並行して、「適応力」をつけることがますます重要になってきています。停電になってしまった時、手回しでも電気は作れますが、自分たちでずっと回していたら疲れてしまいますよね。そこで、今回、G&ECOさんからいただいたソーラーパネルと蓄電池があれば安心です。
ここで株式会社G&ECOの植田さんにバトンタッチして、「防災」のお話をしていただきました。まず、蓄電池に電気がためてあれば、扇風機も回せますし、他の電気機器も使えます。そしてためていた電池がなくなったら、太陽さえでていればソーラーパネルでまた電気をためることができるので停電になっても安心だということをわかりやすく伝えていただきました。

蓄電池に扇風機をつなげば、手回ししなくても風が吹きますよ
また、万が一、停電になってしまった時に、蓄電池にたまっている電気をできるだけ大事に使うための工夫をいくつか教えていただきました。

懐中電灯の灯りは、レジ袋をかぶせれば拡散して明りが広がるよ
アルミシートは小さく保管でき、いざとなったら体温をキープするのに役立つアイテムです。園児さんにアルミシートを被ってもらうと「ちょっと暖かくなってきた」と感想を教えてくれました。

アルミシートを体に被せると暖かいよ
その他にも、冷凍庫にペットボトルのお水を凍らせておけば、停電したときに冷蔵庫に移して庫内を長く冷たくしておけることを教えてもらいました。
その後、そらべあ基金から今日のまとめとして、災害が起きて停電になってしまった場合でも困らないように、今日教えてもらったことを活かして備えておくこと、そして、災害の原因になっている地球温暖化が進まないように、子どもたちにもできることをお話しました。遅くまで電気をつけて起きていないで早寝早起きすることや、電気やテレビのつけっ放しをしないことなど、是非、一人一人が気をつけてもらえたら大きな力になると思います。頑張ってもらえたら嬉しいです。
園児のみんなから、お礼に歌と踊りのプレゼント。
小さな手を動かして表情たっぷり『ありがとうの花』を歌い、また『かみなり体操』を歌にあわせ元気に踊ってくれました。そらべあたちも思わず一緒に体を動かして楽しそうでした!

気持ちがこもった「ありがとうの花」をありがとう!

元気いっぱいの「かみなり体操」

そらべあたちも思わずノリノリでした!
最後に、染谷園長先生からお話をしていただきました。

染谷園長先生からのお話
「今日は地球温暖化のお話でした。そらくん、べあくん、涙流しているから、拭いてあげたいですね。おうちでお父さん、お母さんが電気つけっぱなしだったらどうしたらいい?『そらくん、べあくんが泣いちゃうから電気消して』と優しく教えてあげてくださいね。みんながそらくん、べあくんの涙を拭いてあげられるように、やさしい気持ちでいたらきっと涙が止まると思います。そして、今日は、この素敵な太陽光パネルと蓄電池をいただいたので、保育園が停電になってしまっても、みんなは泣かなくて済むようになりました。真っ暗にならないし、電気がなくなっても、お日様が電気をためてくれるので、安心して過ごしてください。」とお話いただきました。
また、最後に、園長先生の掛け声に合わせて、子どもたちが「ありがとうございました。」と大きな声で言っていただきました。是非、大事に、そして上手に活用してもらえたら嬉しいです。
ワークショップ終了後には、記念撮影をして、園児さんたちはそらべあとタッチしてお別れしました。今日のワークショップをきっかけに、そらべあの涙を止めるために、みんなが協力してくれたら嬉しいです。
本プロジェクトをご協賛いただき、また製品を寄贈いただきました株式会社G&ECOの皆さま、またワークショップの開催にご協力いただきましたリトル百音保育園の皆さま、どうもありがとうございました。
参考)「そらべあソナエルプロジェクト」募集に関するお知らせ(募集は終了しています)
https://www.solarbear.jp/news/education/4151/
参考)「そらべあソナエルプロジェクト寄贈園決定
https://www.solarbear.jp/news/education/4358/
参考)