お知らせとレポート
そらべあを思い出すたびに、環境やエネルギーを大切にする人になってほしい
美里・柿の実こども園(神奈川県平塚市)
2019年2月 寄贈式典実施
新藤輝園長
― 地球温暖化について、子どもたちにどのように伝えていますか?
園長:環境問題を子どもに伝えるのはとても難しいことです。でも、そらべあの物語を通して、子どもたちにも温暖化をわかりやすく教えられるし、あの涙を流す可愛らしい姿で思い出してもらえます。
今回のそらべあ発電所の寄贈をきっかけに、そらべあの物語を子どもたちにわかってもらえるよう絵本の読み聞かせをしました。ただし、全部を一度に読んでも理解してもらえないと思い、1日目は1〜2ページだけ読んで「続きは明日ね」と言います。2日目はもう一度初めから読んで少しずつ先のページへと進んでいきます。こうして繰り返し読み進めることで、子どもたちはそらべあのお話をとてもよく理解してくれました。
― 美里・柿の実こども園では、どのような教育方針で子どもたちにのぞんでいますか?
園長:自然を大切にした幼児教育を心がけています。園のまわりには畑があり、ここの敷地も以前は柿畑でした。だから、四季折々の環境を活かして、ジャガイモを植えたり、大根やサツマイモを収穫したりしています。また、田植えのときは田んぼで泥んこ遊びをさせます。1年目は足を入れられなかったような子も、2、3年目にははしゃぎながら田んぼに入っていく。大人になるとなかなかできない自然体験を今のうちにしてもらっています。
― 今日の式典では、子どもたちが頑張ってくれましたね?
園長:みんないつ飽きるかと心配でした(笑)。でも、1時間以上本当によく頑張って座っていてくれました。初めて通園した日は親から離れられなかった子が、日々の積み重ねで、親がいなくても大丈夫なようになります。今日はそんな子どもたちの成長を感じました。年長さんたちが演じてくれた20分もある劇も上手にできました。できばえは100点満点ですね。
― これから「そらべあ発電所」をどう活用されていきますか?
園長:モニターを一緒に見ながら、太陽がどれくらい電気をつくってくれるのかを子どもたちに意識してもらえたらと思います。今回「そらべあ発電所」を寄贈していただいたことで、子どもたちに「太陽の発電所って何だと思う?」と聞いてみました。すると、普段は目立たない子が「太陽の力なんだよ!」と言ってくれました。子どもには物事を見る力があるんだなと感心しました。「今、太陽の力をこれだけ使っているんだよ」「太陽の力が余ったときはほかの人にどうぞって分けてあげるんだよ」と説明するなど、「そらべあ発電所」を話題に子どもとコミュニケーションしていきたいと思います。