お知らせとレポート
64基目のそらべあ発電所が完成 ~神奈川県平塚市 美里・柿の実こども園~
2019年2月18日(月)、神奈川県平塚市の美里・柿の実こども園において、そらべあ基金64基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」の完成寄贈記念式典が行われました。
同園は平塚市の郊外にあり、まわりには畑も広がる静かな環境。園の敷地は以前は柿畑だったそうで、園名の「柿の実」もそこから名付けられたとのこと。そんな環境を活かして、子どもたちはジャガイモを植えたり、米を育てたり、大根やさつまいもの収穫をしたりして、四季折々の自然に親しんでいるようです。
同園では、過去2回そらべあスマイルプロジェクトへ応募いただいており、今回3度目にして選ばれました。待ちに待った「そらべあ発電所」の寄贈ということで喜びもひとしおのようで、当選が決まってからは、そらべあのことをどう子どもたちに伝えるかを一生懸命考え、式典を控えて、絵本を読み聞かせたり、年長さん組がそらべあの創作劇を練習して発表会で披露したりしていたそうです。だから、子どもたちはそらべあのことをよく知っていて、この日が来るのを楽しみにしていたのでした。
当日は冬晴れの太陽が輝く式典日和。約200名の園児と先生方、保護者の方が出席してくれたほか、今回ご協賛をいただいたソニー損害保険株式会社のみなさま、平塚市長と教育長、市議会議員の方々、さらに東京MXテレビや毎日新聞をはじめとするメディア7社の取材陣も駆けつけてくださいました。
式典が始まる前からもう待ちきれないようすの子どもたち。同園の井芹美和子先生の司会でいよいよ式典がスタートです。「今日は素敵なゲストがきてくれました。みんなで呼んでみましょう」という言葉を合図に、子どもたちが「そら〜!べあ〜!」と大きな声で呼ぶと、そらべあ兄弟がゆっくりと登場。途端に「うわ~!」と子どもたちの歓声が上がり、そらとべあもその大歓迎ぶりに喜びの仕草で応えます。
最初に、そらべあ基金の青木一夫理事が壇上に立って「美里・柿の実こども園のみなさん…」と言っただけで、「こんにちは〜!」と元気いっぱいの挨拶が返ってきて、すでに式典は大盛り上がりのようす。「そらべあの目には何が付いている?」と尋ねると「なみだ〜!」。「どうして泣いているのかな?」「お母さんとはぐれたから〜!」と、みんな元気いっぱいに答えてくれます。
そらべあの涙の訳を知っている子どもたちも多かったようですが、ここで鈴木弓先生によるそらべあの紙芝居の朗読です。子どもたちも真剣に耳を傾けていました。
紙芝居の後は、そらべあ兄弟が住む北極はどこにあって、そこにある氷の地面がどうなっているのかを青木理事が地球儀や宇宙からの写真を見せながら説明します。そして、どうして氷が解けてきたのか、そらべあが再びお母さんと一緒に暮らせるようになるために、みんなができることは何かをクイズに答えながら考えていきます。
クイズの後は、電気を作る体験コーナー。普段はスイッチを押すだけで使える便利な電気も、自分で作ると力がいる大変な作業であることを、手回し発電で扇風機を動かす実験で体験してもらいました。
青木理事は「地球を暖かくするガスを出さずに電気を作るのは難しいね。でも、美里・柿の実こども園の屋根についたそらべあ発電所はお日さまの力で電気を作ってくれます。何も燃やさないから地球を暖かくすることもありません。こうした発電所がもっとたくさん増えるといいね」と締めくくります。
そして、今回の協賛企業であるソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課 課長の小原様より、「そらべあの涙を止めるためにみんなができることを実行していきましょう」というご挨拶をいただき、同社経営企画部 部長の遠藤様より、同園の新藤勤 理事長へ記念プレートが贈呈されました。
そして、年長のゆり組のみんながステージに上がって、「そらべあの大冒険」という創作劇が始まります。そらべあ兄弟が旅の途中でジャコウウシやアザラシ、キョクアジサシに出会い、最後はお母さんと再開するという冒険劇が、歌もまじえて繰り広げられる元気いっぱいの演技。大道具も衣装も手作りという熱演に大きな拍手が贈られました。
続いては来賓を代表して平塚市の落合克宏市長より「平塚市でも海の波の力を使って電気をつくる実験をしています。みんなもエネルギーを大切にしましょう」とのスピーチをいただきました。
最後に、新藤園長から「そらとべあがお母さんと会えるよう、みんなでできることをしましょう」と、ご挨拶をいただきました。
美里・柿の実こども園のみなさま、保護者の方、ご協賛いただいたソニー損害保険株式会社のみなさま、ご来賓の落合市長、吉野教育長、市議会の小泉議員、数田議員、メディア各社のみなさま、ご協力ありがとうございました。