お知らせとレポート

78基目のそらべあ発電所が完成
~高知県香南市 のいち幼稚学園~

2022年2月10日、高知県香南市の有限会社つくし認定こども園 のいち幼稚学園に第78基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回の「そらべあ発電所」は、ソニー生命保険株式会社のご協賛により寄贈しました。同社による寄贈は14基目となります。

のいち幼稚学園では、園児のご家庭から使わなくなった衣類を寄付していただき発表会の衣装にリメイクするなど、園とご家庭が協力して、子ども達の「物を大切にする心」を育む素晴らしい取り組みを行っています。また、普段から子どもたちに節電・節水を呼びかけていましたが今一つ浸透せず、伝えることの難しさを感じていたそうですが、今回の「そらべあ発電所」の寄贈をきっかけに、子どもたち自身が「地球に貢献できる活動」を考えて取り組んでいける力を育みたい、という意欲があり、私たちとしても期待を寄せています。

のいち幼稚学園に設置したソーラーパネル

 

5月17日、太陽光発電設備の寄贈を記念する式典を開催し、園の会場には年長児18名と園の先生方、保護者の皆さま、また、香南市の市長  浜田豪太様にご出席いただきました。新型コロナウイルス感染症の影響を検討し、ソニー生命保険株式会社の皆さまとそらべあ基金はオンラインで参加しました。

同園の西村先生の司会による開会の挨拶のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~! べあ~!」と子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」がホールに登場すると、子どもたちの嬉しそうな笑顔や拍手のお出迎えで、式典が和やかにはじまりました。

ホッキョクグマ兄弟が園にやってきたよ!

 

次に、そらべあ基金の理事 兼 事務局長の下川の挨拶では「みんなの通う幼稚園の屋根の上にお日様の力で電気を作る そらべあ発電所 が完成しました。また、みなさんの園は、発電所の寄贈に加えて今年から新しく始まった環境教育<そらべあちゃんの日 お天気しらべ>に取り組んでくれる1番最初の園です。園にある発電モニターという機械で電気を作っている様子がわかります。今日は電気作れたかな、雨だとどうなのかな?と観察してみてください」と呼びかけました。

理事 兼 事務局長 下川よりご挨拶

 

続いて、先生方によるそらべあ環境ワークショップです。
そらべあの物語の大型紙芝居の読み聞かせや、そらべあが暮らす北極の氷が小さくなっていることを写真フリップで見比べたり、そらべあクイズを通じて、地球温暖化は世界中の人たちが一緒に考えなければいけない問題だよね、とお話ししながら楽しく学ぶ時間となりました。

そらべあ物語の紙芝居をじっと聞く子どもたち

 

クイズに挑戦!たくさんの手があがりましたね

 

続いて、電気を作る実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回す力を利用して発電する道具を使って扇風機を動かす実験を行いました。挑戦してくれた子どもたちは「大変だった」「楽しかった」などの感想を教えてくれました。電気を作る大変さを知ってもらったところで、自然の力でも電気が作れることや、園舎の屋根に完成した「そらべあ発電所」はお日様の力で電気を作れることを伝えました。大切な電気の使い方をきちんと考え無駄遣いをしないことや、自分たちに出来るエコなことにチャレンジしようと呼びかけました。

ぐるぐる回すと扇風機が回りはじめるよ!

 

次に、今回の協賛社であるソニー生命保険株式会社の松山支社 支社長 宮長様より園児たちに向けて「お日様の力で作った電気はとっても地球に優しいので「そらべあ発電所」が日本中に出来ると地球温暖化が少しずつ良くなって、そらべあがお母さんに会える日が近づいて来ます。そらべあが一日も早くお母さんに会えるよう電気を大切に使ってくださいね」というお話しがありました。また、出席者の皆さまに向けて「世界的に脱炭素化の取り組みが進められている中、本プロジェクトへの協賛により設置された「そらべあ発電所」が、子どもたちの地球環境への関心を育むきっかけになりましたら幸いです」とのお話をいただきました。

ソニー生命 松山支社 宮長支社長よりご挨拶

 

同社は「ご契約のしおり・約款」を従来は900ページを超える「冊子」で作成されていましたが、「CD-ROM版」(2020年12月をもって廃止)や「Web版」の選択を可能とすることで、紙の削減やCD-ROM版の原材料削減などを実施し、環境活動に取り組んでいます。その活動を通じて削減された印刷関連費用などの一部を本プロジェクトにご協賛いただいています。

寄贈品の記念プレートとそらべあ物語の紙芝居の贈呈には、ソニー生命保険株式会社とそらべあ基金の代理として「そら」と「べあ」から同園の園長 岡崎様へ手渡されました。

「そら」から岡崎 梨香園長へ寄贈プレートの贈呈

 

「べあ」から岡崎 梨香園長へ紙芝居を贈呈

 

そらべあ絵本を園児さんにプレゼント

 

記念品の贈呈を行ったあと、「園歌」と「SDGsの歌」を園児の皆さんに披露していただきました。難しい歌詞「サステイナブルデベロップメントゴールズ」や「SDGs」を一生懸命覚え、とっても上手に歌ってくれて感動しました。

とっても上手な歌をありがとう

 

続いて、来賓の香南市 市長 浜田様よりご挨拶をいただき「これからはお日様の力を使って電気を作り、早寝早起き、電気や水を大事に使う努力をして、そらべあが笑顔で暮らしていける地球、また、そんな香南市をみんなと一緒に作っていきましょう」と励ましの言葉がありました。

香南市 市長 浜田様よりご挨拶

 

最後に、岡崎園長より「日々の園生活において子どもたちに節電・節水を呼びかけるものの伝えることの難しさを感じていました。また近年、地球温暖化、竜巻、ゲリラ豪雨などの異常気象などを肌で感じ危機感を覚えていました。今後は、「そらべあ発電所」の寄贈をきっかけに、環境問題を通してエコ意識が芽生えるよう環境教育の推進に努め、今すぐ出来るエコ活動を子ども達と一緒に考え実践していきたい。また、高知県は近い将来起こりうる南海トラフ地震の脅威下にあります。地域特定避難場所に指定されている上岡山の麓に位置している当園は、緊急時に自家発電が利用可能になると、避難所としての役割を果たすことができ、地域にも貢献することが出来ると考えています。そらべあちゃんの涙を笑顔に変える取り組みに、今後より一層努めてまいります」という今後の抱負が述べられて、閉会となりました。

有限会社つくし認定こども園 のいち幼稚学園 岡崎園長よりご挨拶

 

式典の様子がテレビでも放送されました。子どもたちへのインタビューもあります。
是非ご覧ください。

〇高知さんさんテレビ
https://www.sunsuntv.co.jp/news/2022/05/2723941

 

寄贈品、素敵に飾っていただきました

 

青空の下、園庭にて記念写真

 

有限会社つくし認定こども園 のいち幼稚学園の皆さま、ソニー生命保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。

後日、園より牛乳パックや画用紙の切れ端などの廃材を使って作った素敵な作品と、子どもたちからのメッセージカードが届きました。素晴らしい仕上がりの作品と子どもたちからの手書きのメッセージ、とても嬉しいです。ありがとうございました。

素敵なプレゼント、ありがとう

 

第78基目寄贈園 高知県香南市 のいち幼稚学園
第78基目ご協賛 ソニー生命保険株式会社
撮影:高知フォトサービス(高知県高知市)