お知らせとレポート
79基目のそらべあ発電所が完成
~宮崎県児湯郡新富町 のぞみ保育園~
2022年2月7日、宮崎県児湯郡新富町の社会福祉法人もえぎ福祉会のぞみ保育園に第79基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回の「そらべあ発電所」は、ソニー生命保険株式会社のご協賛により寄贈しました。同社による寄贈は15基目となります。
のぞみ保育園は、宮崎県の温暖な地にあり、同県のシンボルマークは「ひなた」のイメージがデザインされています。園の周辺は自然豊かで日当たりもよく、広々とした園庭でのびのびと駆けて遊び回れる素晴らしい環境に恵まれており、食育やエコ活動などの経験や体験を通し、遊びながらの学びを大切に子どもたちの豊かな感性や能力を育てる保育を目指しています。今回の「そらべあ発電所」の寄贈をきっかけに、自然エネルギーとはどういうものかを伝えながら、今後の環境教育活動を更に充実させていきたい、という意欲があり、私たちとしても活動の発展を楽しみにしています。
のぞみ保育園に設置したソーラーパネル
6月7日、「そらべあ発電所」の寄贈を記念する式典を開催し、園の会場には年長児から乳幼児58名と園の先生方、ご来賓の皆さまにご出席いただきました。新型コロナウイルス感染症の影響を検討し、ソニー生命保険株式会社の皆さまとそらべあ基金はオンラインで参加しました。
同園の斎賀先生の司会による開会の挨拶のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~! べあ~!」と子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」がホールに登場すると、子どもたちの嬉しそうな笑顔や拍手のお出迎えで、式典が和やかにはじまりました。
ホッキョクグマ兄弟が園にやってきたよ!
はじめに、そらべあ基金の理事 兼 事務局長 下川の挨拶があり「みんなの通う保育園の屋根の上にお日様の力で電気を作る そらべあ発電所 が完成しました。また、みなさんの園は、発電所の寄贈に加えて今年から新しく始まった環境教育<そらべあちゃんの日 ソーラーランタンづくり>に取り組んでくれることになりました。そらべあ発電所と同じようにお日様の力で電気を作り明かりをともしてくれるちょうちんです。楽しみにしていてください」と呼びかけました。
理事 兼 事務局長 下川よりご挨拶
続いて、先生方によるそらべあ環境ワークショップです。
そらべあの物語の大型紙芝居の読み聞かせや、そらべあが暮らす北極の氷が小さくなっていることを写真フリップで見比べたり、そらべあクイズを通じて、地球温暖化は世界中の人たちが一緒に考えなければいけない問題だよね、とお話しながら楽しく学ぶ時間となりました。ワークショップの最後、先生の「みんなで一緒に地球温暖化と言ってみましょう」との声かけに、子どもたちは元気いっぱい「ちきゅうおんだんかー!!」と応えてくれました。後日、園より伺いましたが、その後、子どもたちは「ちきゅうおんだんか」という言葉を連発しているとのことです。難しい言葉ですが、覚えることで、この問題を意識して、毎日の生活の中でも、できることから取り組んでもらえたら嬉しいです。
次に、電気を作る実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回す力を利用して発電する道具を使って扇風機を動かす実験を行いました。挑戦してくれた子どもたちは「回すのが大変だったけど面白かった」「疲れたけど楽しかった」などの感想を教えてくれました。電気を作る大変さを知ってもらったところで、自然の力でも電気が作れることや、園舎の屋根に完成した「そらべあ発電所」はお日様の力で電気を作れることを伝えました。大切な電気の使い方をきちんと考え無駄遣いをしないことや、自分たちに出来るエコなことにチャレンジしようと呼びかけました。
続いて、今回の協賛社であるソニー生命保険株式会社の宮崎支社 支社長 森様より園児たちに向けて「そらくんとべあくんが一日も早くお母さんに会えるように、電気の無駄遣いに気を付けて、お部屋の明かりやテレビのつけっぱなしは消してくださいね」というお話しがありました。また、出席者の皆さまに向けて「近年世界レベルで脱炭素への取り組みが進められています。この地球の将来を担う子どもたちに安心して生活出来る環境を残してあげることが私たち大人の使命だと思っております。私どもソニー生命もクリーンエネルギーであるそらべあ発電所を1つでも多く設置できるよう、引き続きこのプロジェクトをお手伝いしていきたいと思います。そしてこのそらべあ発電所が、子どもたちの地球環境への関心を育むきっかけになりましたら幸いです」とのお話をいただきました。
ソニー生命 宮崎支社 森支社長よりご挨拶
同社は「ご契約のしおり・約款」を従来は900ページを超える「冊子」で作成されていましたが、「CD-ROM版」(2020年12月をもって廃止)や「Web版」の選択を可能とすることで、紙の削減やCD-ROM版の原材料削減などを実施し、環境活動に取り組んでいます。その活動を通じて削減された印刷関連費用などの一部を本プロジェクトにご協賛いただいています。
寄贈品の記念プレートとそらべあ物語の紙芝居の贈呈には、ソニー生命保険株式会社とそらべあ基金の代理として「そら」と「べあ」から同園の理事長兼園長 小玉様と主任保育士 杉田様へ手渡されました。
記念品の贈呈を行ったあと、合奏「はじめの一歩」と歌「ひなたの真ん中で」を園児の皆さんに披露していただきました。息がとっても合った合奏や、たくさんのお日様の小道具と一緒に踊りも交えた今日のお祝いの日に相応しい元気な歌で、式典を盛り上げてくれました。
最後に、小玉園長より「今回のそらべあ発電所の寄贈をきっかけに、電気がたくさん出来る晴れの日、電気があまり出来ない雨の日など、お天気と発電量に関心を持てるような取り組みで自然エネルギーとはどういうものかを伝えていきたい。そのような活動を通し、エコの意識が芽生えるように努め、子どもたちと楽しみながら出来るエコ活動を一緒に考え実践していきたい。そして将来、子どもたちが大人なった時に、次の時代のことを考え行動出来るようになることを願っています」とお話しいただいて閉会となりました。
社会福祉法人もえぎ福祉会のぞみ保育園の皆さま、ソニー生命保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。
第79基目寄贈園 宮崎児湯郡新富町 のぞみ保育園
第79基目ご協賛 ソニー生命保険株式会社
撮影:白石写真館(宮崎県児湯郡)