お知らせとレポート

77基目のそらべあ発電所が完成
~千葉県野田市 のだのこども園~

2022年12月26日、千葉県野田市の学校法人 加藤学園 のだのこども園に第77基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成しました。今回の「そらべあ発電所」は、ソニー生命保険株式会社のご協賛により寄贈しました。同社による寄贈は13基目となります。
※7月5日現在、全国に設置されたそらべあ発電所は全79基、ソニー生命保険株式会社のご協賛による寄贈は全15基です。

のだのこども園に設置したソーラーパネル

 

のだのこども園では、子どもたち自らが自然と共生し、また、自然を守るためには何ができるのかを体験を通して考えたり気付いたり興味を持てるような保育や教育に取り組んでいます。水汲みをしないと水がない外国の子どもたちの映像を見て水のありがたさを考え、雨水タンクを設置したり、コンポストを利用して廃棄する食物で堆肥作りをしたり、ゴーヤカーテン作りをするなど意欲的にエコ活動を実践されています。また地域ぐるみで子どもたちの育ちを見守りたいという思いから、地域との繋がりを大切にしており、地元の農家さんにお邪魔して収穫体験をしたり、保護者の方や地域の方、職員が講師となりワークショップを開催したりしています。

たくさんの緑に囲まれた園舎と園庭

 

屋根からの雨水を集め貯める雨水タンク

 


給食の残食を集めて堆肥作りをしているコンポスト


子どもたちと育てている野菜


園内の至るところに展示されているワークショップの作品

 

そらべあ事務局スタッフも園の様々な取り組みを拝見させていただきました。
以前は造園会社があった土地に新設した木造建築中心の園舎は、当初からある大きなけやきの木を残し、その木を中心に子どもたちが園舎の端から端まで駆け回れるようウッドテラスで繋がっています。けやきの木は2階テラスも突き抜けていて、木のぬくもりを感じられる環境です。

裸足で駆け回れるウッドデッキのテラス

 

2階テラスまで突き抜けるけやきの木

 

先生たちが作った田んぼ

 

古着を譲り合えるコーナー

 


笹の葉には思い思いの願い事が飾られていました

 

7月5日、「そらべあ発電所」の寄贈を記念する式典を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、この数年間の寄贈園では、オンラインによる式典が続いていましたが、約2年半ぶりに協賛社、当基金からも関係者が園に伺い、感染症対策を取りながら、対面式での式典を実施することが出来ました。木の香りが心地よく、ガラス越しに見える園庭の緑が美しい園のホールを会場に、年長・年中児31名と園の先生方、ソニー生命保険株式会社の皆さまにお集まりいただき式典はスタートしました。

同園の藤林先生の司会による開会の挨拶と来賓紹介のあと「今日はみんなのために遠い北の国から可愛いゲストが来てくれましたよ。みんなで呼んでみましょう」と呼びかけると「そら~! べあ~!」と子どもたちの元気な声がホールに響きました。真っ白なホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」がホールに登場すると、子どもたちは嬉しそうに手を振ってお出迎え。式典が和やかにはじまりました。

ソニー生命株式会社 柏支社 柿沼支社長(左)と張谷営業所長(右)をご紹介

 


そらべあの登場に子どもたちは大喜び

そらべあ基金の理事 吉田の挨拶では、「みなさんの園には畑や田んぼがあるそうですね。自然と触れ合う体験がたくさん出来る園なので、太陽、風、雨からも電気が出来るということを知ってもらいたいと思います」とお話をしました。

そらべあ基金 理事 吉田よりご挨拶

 

続いて、そらべあ環境ワークショップです。
そらべあの物語の大型紙芝居の読み聞かせや、そらべあが暮らす北極の氷が小さくなっていることを写真フリップで見比べ、地球温暖化について学び、その後、そらべあクイズでおさらいをしまいた。クイズに正解すると子どもたちは嬉しそうに飛び跳ね、とても盛り上がりました。楽しく学んだ今日のことを覚えていてくれると嬉しいです。

そらべあ物語の紙芝居をじっと聞く子どもたち

 


そらべあクイズ。正解すると子どもたちは大喜び

 

続いて、ソニー生命保険株式会社の関様にもお手伝いいただき、電気を作る実験に子どもたちが挑戦。手でハンドルを回すと発電する道具を使って扇風機を動かす実験を行いました。見ている子ども達は「頑張れ!頑張れ!」と一生懸命応援し、挑戦してくれた子どもたちは「楽しかった」との感想を教えてくれました。「自分達の回す力で電気ができたね。でも、ずっと回し続けるのは大変だよね」と、電気を作る大変さを知ってもらったところで、自然の力でも電気が作れることや、園舎の屋根に完成した「そらべあ発電所」はお日様の力で電気を作れることを伝えました。大切な電気の使い方をきちんと考え無駄遣いをしないことや、「自分たちに出来るエコなことにチャレンジし、そらべあの涙を止めるために頑張ると約束してくれる人、手を挙げて!」と呼びかけると、元気いっぱい手を挙げてくれました。

ぐるぐる回すと扇風機が回りはじめるよ!

 

次に、今回の協賛社であるソニー生命保険株式会社の柏支社 支社長 柿沼様より園児たちに向けて「そらくんとべあくんのためにみんなには何が出来るでしょう。電気やテレビのつけっぱなしをやめて、そらくんとべあくんが早くお母さんに会えるよう一緒にがんばりましょう」とお話がありました。また、出席者の皆さまに向けて「世界的に脱炭素化の取り組みが進められている中、子どもたちが安心して暮らせる地球を残してあげることが私たち大人の使命だと考えております。そらべあ基金へ賛同し協力していくことで日本中に1基でも多くそらべあ発電所を増やしていきたいと考えております。また子どもたちにとっても身近なところに太陽光発電設備が出来ることで、地球に優しい生き方を考えるきっかけになっていただけたら幸いです」とのお話をいただきました。

ソニー生命 柏支社 柿沼支社長よりご挨拶

 

同社は「ご契約のしおり・約款」を従来は900ページを超える「冊子」で作成されていましたが、「CD-ROM版」(2020年12月をもって廃止)や「Web版」の選択を可能とすることで、紙の削減やCD-ROM版の原材料削減などを実施し、環境活動に取り組んでいます。その活動を通じて削減された印刷関連費用などの一部を本プロジェクトにご協賛いただいています。

ご挨拶の後、同園の加藤理事長へ寄贈品の記念プレートとそらべあ紙芝居の贈呈が行われました。

ソニー生命 柏市支社 柿沼支社長より
加藤理事長へ記念プレートの贈呈

 

そらべあ基金理事 吉田より加藤理事長へ
そらべあ紙芝居の贈呈

 

そらべあ絵本を園児さんにプレゼント

 

記念品の贈呈を行ったあと、園児の皆さんに元気いっぱいの歌を披露していただきました。1曲目「手をつなごう」は東日本大震災で被災した人たちへ笑顔を届けるプロジェクトにて制作された歌で、優しい歌詞と元気な歌声にパワーをもらいました。2曲目「にじ」は手話付きでのびのびと歌ってくれました。歌の後に、子どもたちからメッセージカードや折り紙のプレゼントもいただきました。


歌も手話もとっても上手でした、ありがとう

 

素敵なプレゼントもありがとう

 

最後に、加藤理事長より「当園で行っている環境教育活動は、子どもたちが自分ごとで考えることから始まっています。給食の残食がもったいないよねということからコンポストの設置に至るなど、実体験を通して、子どもたちは自ら考え、エコアクションへの興味が湧き出しつつあります。そらべあ発電所の寄贈をきっかけに一人一人が考えることを大事にしていきたいと思います」という今後の抱負が述べられて、閉会となりました。

のだのこども園 加藤理事長よりご挨拶

 

玄関に設置された発電モニター

 


園児にプレゼントされた絵本「そらべあ」(左)
園にプレゼントされた紙芝居(中央)
寄贈記念プレート(右)

 

参加者のみなさんと一緒に記念撮影

 

学校法人 加藤学園 のだのこども園の皆さま、ソニー生命保険株式会社の皆さま、ご関係者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。

後日、のだのこども園では保育者の方と子どもたちで、環境のことを考える時間を持ち、発電モニターを見に行ったり、映像を使いながら、「地球に優しい」ってどんなことをすれば良いのかを考えたとのことです。「冷蔵庫は開けっ放しにしない!」「部屋の明かりはこまめに消す!」などの声が上がって、そらべあがママに会えるように、という子どもたちの意気込みが伝わってくる時間になったとのことでした。嬉しいですね。
のだのこども園インスタグラム

 

第77基目寄贈園 千葉県野田市 のだのこども園
第77基目ご協賛 ソニー生命保険株式会社
撮影:有限会社ライムフィルム(埼玉県さいたま市)