お知らせとレポート
そらべあ発電所、完成 ~静岡県浜松市:花園幼稚園~
11月25日、静岡県浜松市にある「花園幼稚園」で、42基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」の完成記念式典が行われました。
「第25回そらべあスマイルプロジェクト」は、ソニー株式会社協賛のもと実施され、「花園幼稚園」は応募総数45件の中から選ばれた内の1園となりました。
式典には花園幼稚園に通う3~5才までの345名の園児さんに参加いただきました。
ホールいっぱいに集まってくれた園児さんたちの前に、式典開始とともにそらべあ基金のシンボルキャラクターであるホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」が登場すると、園児たちは大歓声でお出迎えしてくれました。
そらべあ基金理事・大島の進行の下、園の先生方によるそらべあ紙芝居の読み聞かせが始まると、興奮冷めやらぬ様子の子どもたちがしんと静かになって紙芝居の世界に見入っていました。
「そらべあ」は地球温暖化によってお母さんグマと離れ離れなってしまったホッキョクグマの兄弟。
ふたりの目には悲しげな涙が流れています。
そらべあの涙の理由がわかったところで、その涙を止めるためにも園児達に地球温暖化のことを知ってもらおうと、おなじみのクイズを行ないました。
クイズの中に幼稚園生にもわかりやすく、実践出来るエコアクションを取り上げることにより、幼稚園や家庭での取り組みを子どもたちに促します。
そうすることにより、大人の意識も子どもたちを通じて環境問題について考える機会がつくれたらと思います。
子どもたちはクイズに元気よく参加してくれました。
続いて、太陽光発電設備の寄贈に併せて、より電気の大切さを知ってもらおうと手回し発電体験を実施し、実際に子どもたちに電気を自分の手で発電してもらいました。
「やってみたい人ー?」と講師役のそらべあ基金のスタッフが声を掛けると、大勢の子どもたちが手を上げてくれました。
時間が限られているため、一番早く手を上げてくれた男の子に挑戦してもらいました。
体をいっぱいに使って勢いよく手回しを回してみると、子どもたちの目線が小さな明かりを灯した豆電球に集まります。
「もっとまわせー!」「がんばれー!」と子どもたちや先生からの声援に、体験してくれた子の手にもさらに力が入ります。
全力を出した子どもは終了の合図にほっと息をつきました。
「電気つくるの、大変だった?」というスタッフの問いに悩みながらも頷きます。
その様子に、見ていた子どもたちにも「電気をつくること=たいへんなこと」という意識が芽生え、普段何気なく使っている電気について考えるきっかけが生まれたら思います。
「電気は普段みんなが使っているものだけれど、電気を作るにはたくさんのエネルギーを使うんだ。だから電気を大切にしようね!約束出来る人?」と話すと、園児のみなさんは「はーい!」と手を上げて、保育園やお家でのエコアクションを約束してくれました。
その後、今回、協賛いただいたソニー株式会社を代表し、ソニーエナジー・デバイス株式会社の福島様よりご挨拶と、寄贈を記念したプレートを贈呈いただきました。
式典の会場となったホールからは、子どもたちの目線でも太陽光パネルを見ることができ、「みんなで太陽からつくった電気を大切にしてください」と話すと、子どもたちは元気なお返事をしていました。
また今回はその他に、屋内で使えるホームエネルギーサーバー、そして園児のみなさん全員にそらべあの絵本を併せて寄贈させていただきました。
すると、今回の寄贈へのお礼にと、年長組の園児さんたちによるとっても可愛らしい歌をプレゼントしてくれました。
パワフルな歌声に、そらとべあもうきうきした様子で楽しんでいました。
最後に、大塚園長からご挨拶をいただき、そらべあ基金とソニー株式会社の皆様へ感謝のお言葉をいただきました。
寄贈された太陽光発電を使い、電気や資源の大切さを子どもたちに伝えて行きたいとお話いただきました。また、海岸に近いという土地柄、一層の災害対策としての活用も考えていきたいとのことでした。
式典終了後は、恒例のそらべあと式典参加者全員による記念撮影を行ないました。
式典の間、そらとべあに釘付けだった子どもたちは、ふれあいの時間をとっても楽しんでくれていた様子でした。
花園幼稚園の皆様、ソニー株式会社の皆様、式典にご参加いただいた関係者の皆様、
ありがとうございました。