お知らせとレポート
そらべあ発電所、完成 ~広島県呉市:銀の鈴保育園~
4月25日、広島県呉市にある「銀の鈴保育園」で、44基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」の完成記念式典が行われました。
「第27回そらべあスマイルプロジェクト」は、ソニー損害保険株式会社協賛のもと実施され、「銀の鈴保育園」は応募総数50件の中から選ばれた内の1園となりました。
式典には銀の鈴保育園に通う4~5才までの32名の園児さんに参加いただきました。
開始と共に園の先生の進行の下、そらべあ基金のシンボルキャラクターであるホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」に呼びかけると、扉からひょっこり顔をのぞかせたそらべあ。
何日も前から園の先生が「そらべあ」のお話をしてくださっていたおかげで、子どもたちは大きな歓声でそらべあを迎えてくれました。
その後は園の先生方によるそらべあ紙芝居の読み聞かせが始まりました。園児たちの視線は紙芝居に釘づけになります。
「そらべあ」は地球温暖化によってお母さんグマと離れ離れなってしまったホッキョクグマの兄弟。
ふたりの目には悲しげな涙が流れています。
真剣に紙芝居を見ていた子どもたちにも、お母さんグマに会えなくなってしまったそらとべあの悲しい気持ちが伝わったようでした。
そらべあの涙の理由がわかり、その涙を止めるためにも園児たちに地球温暖化のことを知ってもらおうと、そらべあ基金の理事・青木によるおなじみのクイズを行ないました。
むずかしい言葉が多い地球温暖化の話。
子どもたちは時折ふしぎそうに首を傾げながら、それでもお話を理解しようと静かに聞いてくれていました。
この日はそらべあ基金のスタッフをはじめ、たくさんの関係者の皆さまにご参加いただきました。
すると、たくさんの見慣れない大人たちに緊張してしまったのか、クイズの選択問題にもなかなか手を上げづらそうな子どもたち。
気を取り直して、続いて手回し発電体験を実施しました。
手動でハンドルを回す事によってライトをつけたり、小さな扇風機を動かすことができる手回し発電。
実際に講師役のお兄さんがお手本を見せると「やりたい!」と子どもたちの目が輝きます。
お兄さんが「やってみたい人ー?」と訊ねると、先程までの緊張がうそのように(笑)次々と手が上がりました。
真っ先に手を上げてくれた男の子と女の子に前に出てきてもらい、挑戦してもらいました。
はじめは慎重に回し始めた男の子。
男の子のハンドルのさじ加減によって扇風機から吹く風は弱くも強くもなります。
扇風機の目の前に立つ女の子の髪が、回り始めたプロペラの動き合わせて揺れ動きます。
それを見ていた子どもたちも発電を続けているお友達に大きな声援を送ります。
それに応えるように、男の子も精いっぱいハンドルを回し続けます。
発電の大変さを体験することにより、日頃からの節電への意識をわかりやすく実感することが目的の今回の実験。
「お家や保育園の教室でムダな電気を使わないよう、約束出来る人?」と問いかけると、園児のみなさんは「はーい!」と手を上げて、エコアクションを約束してくれました。
その後、今回、協賛いただいたソニー損害保険株式会社を代表して広報課・小原様よりご挨拶と、執行役員・石井様より今回の太陽光発電設備寄贈を記念したプレートを贈呈いただきました。
小原様から園児へ、この日勉強した地球温暖化やエコアクションについて復習と、太陽の光でつくられた電気を大切に使って欲しいという願いをお話いただきました。
また、園の先生方へは、今回のそらべあ発電所を活用したより一層の環境教育の取り組みへの期待をお話いただきました。
屋内で使えるホームエネルギーサーバー、そして園児のみなさん全員にそらべあの絵本も併せて寄贈させていただきました。
そして、今回の寄贈へのお礼にと、年長組の園児さんたちによる「さんぽ」の歌と、「ありがとうの花」に合わせた手話を披露してくれました。
今回の式典には呉市福祉保健部参事・神垣様、同部子育て施設課課長竹之内様にもご出席いただき、呉市市長・小村様から太陽光発電設備寄贈への感謝のお手紙を頂戴しました。
最後に、平田理事長、平田園長からもご挨拶をいただき、そらべあ基金とソニー損害保険株式会社の皆さまへ感謝のお言葉をいただきました。
太陽光発電設備の設置を検討しつつもコスト面からなかなか導入に踏み切れずにいたという平田園長は、今回のそらべあ発電所の当選を心から喜んでくださいました。
今後、そらべあ発電所やそらべあの絵本を使い、子どもたちへの環境教育を行なっていきたいとの抱負を語っていただき、式典は無事終了しました。
式典終了後は、恒例のそらべあと式典参加者と銀の鈴保育園に通う園児さん全員による記念撮影を行ないました。
そらとべあのふかふかのおなかをなでた子どもたちからは「きもちいい!」「かわいい!」と今度は思いきりよく抱きつきます。
そらとべあも、子どもたちとのふれあいに、嬉しそうに抱きしめ返していました。
銀の鈴保育園の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、式典にご参加いただいた関係者の皆さま、
ありがとうございました。