お知らせとレポート
2023年度「そらべあちゃんの日」レポート
~チャレンジ!緑のカーテンづくり~
2023年度の環境教育活動「そらべあちゃんの日」がはじまりました。今年は第74基目から85基目の「そらべあ発電所」寄贈園12園が、4つの活動から1つを選択して環境教育活動を実施します。
千葉県野田市の「のだのこども園」では【環境保護についての体験学習・種から育てたもので食育をする体験】をテーマに、今年度は<緑のカーテン活動>へ取り組みたいと実施計画書が届きました。
実は昨年、同園は独自で緑のカーテンに挑戦されましたが、肝心のゴーヤが思うように育たなかったそうです。そこで今年、4つの活動の中から<緑のカーテン活動>を選択して、改めてゴーヤの緑のカーテンづくりに挑戦する体験学習を計画されました。
昨年の体験を踏まえ、「どうしたらうまく緑のカーテンができるか」「カーテンができたらどうなると思うか」地域の農家さんから栽培方法の話を聞いたり、育て方を本で調べたりしながら、子どもたちと一緒に育て方などを主体的に学びたいと考えています。
「のだのこども園」は、「そらべあちゃんの日」がはじまってから初めて<緑のカーテン活動>を実施する園です。そこで、NPO法人 緑のカーテン応援団にご協力いただき、同法人で活躍されている石川るり子さんを特別講師にお迎えして、緑のカーテンを上手につくるための土づくりやゴーヤの苗植えなど大事なポイントについて、園でお話をお聞かせいただくことにしました。4月25日(火)にゴーヤを植える計画と聞いて、事務局メンバーもお手伝いに行ってきました。
石川るり子さんは、小学校で音楽を教えていた元先生で、お勤め先の小学校では1階から4階までの高さを覆う大きな緑のカーテンを育てられた実践者としてもご活躍されていました。ご自宅でも緑のカーテンを育て、緑のカーテンの作り方や効果をやさしくお伝えする絵本『みどりのカーテンをつくろう』も出版されています。
とても優しい声と言葉で、子どもたちに緑のカーテンをはじめる前の3つのポイントをお話してくださいました。
3つのポイント
◎1つめ:土は地球の宝ものです。(土は、長い時間をかけてつくられたのものです)
だから、汚―いじゃなくて、土も大切にしてね。
◎2つめ:ミミズは仲間です。(ミミズは、豊かな土づくりにかかせない生き物です)
だから、ミミズを嫌わないで仲間にしてね。
◎3つめ:水は地球の宝ものです。(水は地球の限りある資源、ずっと循環しています)
だから、水やりでは水を出しっぱなしにしないでね。 「よーくわかったかな?」
3つのポイントを聞いたあとは、養生シートを大きく広げて土づくり。クヌギやコナラなど雑木林の落ち葉で出来た腐葉土を土によく混ぜて植物が大きく育つ栄養豊富な土にします。中から小さなミミズちゃんも発見!子どもたちも慌てず、手にのせていました。しっかり土を混ぜた後はプランターに土を入れゴーヤをそっと植えました。ポットから外す小さな手はどんなことを感じているでしょう。そっと土を抑えて植え付けも無事に終わり、最後に植えたゴーヤに名前をつけて午前中の作業があっという間に終了しました。ふかふかの土に植えられたゴーヤたち。きっとすくすく大きく育つことでしょう。
土にふれた子どもたちから「ミミズがいたよー」「葉っぱがあったよ」たくさんの気づきの言葉を聞くことができました。土には、地球の歴史が詰まっています。目には見えないたくさんの微生物、ミミズや虫などの生き物、葉っぱや枝や根っこなどが長い時間をかけて混ざり合い、いま土になっています。
夏を快適に過ごせるように緑のカーテンが大きく成長し、ゴーヤが実って美味しくいただけるのを楽しみに、みんなで頑張って育ててほしいと思います。ゴーヤの成長を子どもたちと一緒に観察しながら、多くの気づきや楽しい体験が増えることを期待しています!
「そらべあちゃんの日」プログラムは、今年2年目を迎えます。今年も、様々に工夫された年間計画に沿って各参加園で実施される予定です。2022年度に行った各園の環境教育活動における報告会では、ユニークな活動が紹介されています。ぜひ下記ページからご覧ください。
環境教育活動サポートプログラム「そらべあちゃんの日」
オンライン説明・報告会を実施しました
https://www.solarbear.jp/news/3365/
「そらべあちゃんの日」は、再生可能エネルギーの普及啓発と環境教育の推進を目的に実施している「そらべあスマイルプロジェクト」の一環として、「そらべあ発電所」の寄贈後3年間、園内における環境教育活動をサポートし、寄贈園の皆様と共に社会の環境意識の向上を図るプログラムです。