お知らせとレポート

89基目のそらべあ発電所が完成
~宮城県仙台市 認定こども園みどりの森~

そらべあ基金は、学校法人仙台みどり学園 幼保連携型認定こども園みどりの森(宮城県仙台市)に、そらべあスマイルプロジェクト 第89基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈しました。

今回のプロジェクトは、ソニー損害保険株式会社(以下「ソニー損保」)の協賛で行われ、ソニー損保の寄贈による「そらべあ発電所」は累計35基目となります。

2024年2月27日、「そらべあ発電所」の完成を祝う寄贈記念式典を学校法人仙台みどり学園 幼保連携型認定こども園みどりの森(以下「同園」)にて開催いたしました。

昨年12月末に完成した「そらべあ発電所」

 

27日の仙台市は、数日前に降った雪が残る冬曇りのお天気となりました。ペレットストーブが焚かれた2階のホールに136名の全園児と関係者が一堂に会し、高橋(麻)先生の司会で寄贈式典が始まりました。

お揃いのTシャツ姿 司会の高橋(麻)先生

 

そらべあ基金のシンボルキャラクター「そら」と「べあ」を紹介したあと「そ~ら~!べ~あ~!」子どもたちの大きな声に呼ばれてホッキョクグマ兄弟が登場すると、大きな歓声が上がりました。

「わぁぁ」みんながぱっと笑顔に

 

そらべあ基金 理事の吉田より、「園にはたくさんの草花や木があり、春になれば蝶々も飛んできます。植物も昆虫もお日様や雨のお陰で元気に生きています。私たち人間もお日様や雨、緑など、自然があるからこそ、生きていくことができます。自然の一部でもあるお日様の力で、これからはみんなの園のお屋根にあるそらべあ発電所が電気を作ってくれるようになりました。」と、屋上に完成した太陽光発電設備を写真で紹介しお祝いの挨拶をいたしました。

そらべあ基金 吉田理事よりご挨拶

 

みんなの前に現れたホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」は、よく見ると涙を流しています。
司会の高橋(麻)先生から、「どうして涙を流しているのでしょう?涙を流しているわけを大きな紙芝居で読んでもらいましょう」と加藤先生と高橋(恵)先生による大型「そらべあ」紙芝居へ進行いただきました。
朗読が始まると、たくさんの子どもたちが集まるホールでしたが、とても静かに集中してじっと耳を傾けてくれました。

泣いているわけが、わかったかな?

 

「そらべあワークショップ」では、ホキョクグマが暮らす「北極」のお話からはじめました。
「北極はどこかな?」と地球儀のビーチボールを見せながら聞くと、元気な声が「上か下!」と答えてくれました。確かにどちらも寒い場所ですね。北のてっぺんにある寒いはずの北極では、昔と今の写真を見比べると、海氷が溶けてその面積が小さくなっています。

その原因には、私たちの便利で快適な暮らしで使うたくさんのエネルギー(電気)のつくりかた・つかいかたが関係していて、遠く離れた北極の氷が溶けてしまうほど、地球全体の気温を変化させる「地球温暖化」という環境問題と、深く関わっているお話をしました。

電気をつくる工場をイラストで伝えます

 

子どもたちにエネルギー(電気)ってどんなものかを身近に感じてもらおうと、手回し発電実験を行いました。けやき組(年長児クラス)の園児代表2名2組に協力してもらい、手でハンドルを回転させて小さな扇風機を動かしてみよう!という実験に挑戦しました。

2名の園児に登場してもらい、ハンドルをゆっくりと回しはじめると扇風機もゆっくりと動きはじめました。「みんなで応援しよう!」と呼びかけると会場から大きな声援が送られ、それに応えるようにハンドルを回すスピードが上がって扇風機はびゅんびゅんと回転し実験は大成功!ソニー損保 仙台事業所社員のお二人にもご協力いただき子どもたちに感想をインタビュー。「楽しかった!」と大きな声で答えてくれました。

ハンドルを回すと扇風機が回ります

ソニー損保 仙台事業所のお姉さんがお手伝い

その後、ソニー損害保険株式会社 経営企画部 広報課の小原課長からのご挨拶では、「エネルギーを大切にするために、例えばお水を大切にしたり、使っていない部屋の電気を消したり、物を大切に使うことができますね。お友達やお家の人にお話して一緒に取り組んでもらえたらうれしいです」と子どもたちに伝わるやさしい言葉でご挨拶をいただきました。

ソニー損保 小原課長よりご挨拶

 

ソニー損保からは、2009年から環境保全につながる取り組みとしてこのプロジェクトをサポートいただいています。同社の自動車保険は「保険料は走る分だけ」を特徴としており、契約者が契約時に想定した年間走行距離よりも少なくなった場合、同社は「環境に配慮したドライブ」の差額を総計して定めた額を本プロジェクトに寄付いただいています。

そして寄贈品の贈呈では、ソニー損保の経営企画部 広報課の小原課長より認定こども園みどりの森 磯部理事長へ寄贈プレートを贈呈、次に、そらべあ基金 理事の吉田より、学校法人仙台みどり学園 役員代表の安藤様へそらべあ紙芝居を贈呈しました。最後にホッキョクグマ兄弟の「そら」と「べあ」から園児代表の2人に、そらべあ絵本を贈呈して記念撮影を行いました。

ソニー損保 小原課長(左) 認定こども園みどりの森 磯部理事長(右)

そらべあ基金 吉田理事(左)  学校法人仙台みどり学園 役員 安藤様(右)

そらべあから園児代表2名へ絵本をプレゼント

 

同園は「自分自身も地球の一部と感じられる」という教育目標を掲げ、年長児になると自分たちで決めた「テーマ」に1年間をかけて取り組みます。

この活動は「プロジェクト保育」と呼ばれ、教育目標への最終的な達成を目指す同園の特徴的な保育実践の取り組みです。

今年のけやき組(年長児クラス)35名がみんなで決めたテーマは「草木染め」。年長児の部屋には「そめものけんきゅうじょ」の暖簾や木の実や乾燥した植物、藍染にも挑戦し鮮やかな藍色のTシャツなど、自然の色に染まった布や服が、所狭しと並んでいました。

 

けやき組の園児が、そんな草木染めで得た多くの学びを歌詞と曲に込めたオリジナルソング「くさきぞめの歌」を、先生が弾くギターの伴奏に合わせて大きな声で歌ってくれました。

 

続いて、認定こども園みどりの森の園歌「みどりの森のうた」を全園児で合唱。この「みどりの森のうた」は詩人の谷川 俊太郎氏の作詞、息子の谷川 賢作氏の作曲。同園の前身「みどりの森幼稚園」が2004年4月に開園されて以来の園歌として子どもたちが大好きな歌だそうです。

 

「そら」と「べあ」は、お母さんを探す旅を続ける勇気や元気を、みんなの歌声からもえたことでしょう。
素敵な歌を聞かせてくれてありがとう!

最後に、認定こども園みどりの森 園長の小島様より、

「毎年、教育目標をどうすれば達成できるかを考えながら保育を行っています。一昨年、子どもたちが地球温暖化問題を深く考えるきっかけとなったことが、北極の氷がとけてシロクマの住む場所が溶けて困る、というものでした。子どもたちが真剣に地球温暖化の問題に向き合おうとしている。大人である私たちも何かを考えていかなければと考えた1つが自然エネルギーの導入でした。そんなときプロジェクトを知りすぐに応募を決めました。この太陽光発電所は、はじめの一歩にすぎません。この発電所はみどりの森の子どもたちだけではなく、すべて子どもたちの希望です。今後も新しい発電所が増え子どもたちの希望が広がることを願っています。」

と寄贈の御礼にあわせてご挨拶をいただいて、寄贈記念式典を閉会いたしました。

認定こども園みどりの森 小島園長からご挨拶

みんな、これからも頑張ってね!

玄関には、保護者向けにこんなお知らせが掲示されていました。
「そらべあ」の話をお家の人にも話してくれたことでしょう。

 

学校法人仙台みどり学園 幼保連携型認定こども園みどりの森の皆さま、ソニー損害保険株式会社の皆さま、本式典にご協力いただいたすべての皆さまに御礼申し上げます。

そらべあ基金では、これからもそらべあスマイルプロジェクトや環境教育を通じて、地球環境保全活動の実現にむけて取り組んでまいります。

第89基目寄贈園 学校法人仙台みどり学園 幼保連携型認定こども園みどりの森
https://midorinomori-sendai.com/
第89基目ご協賛 ソニー損害保険株式会社 幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム
https://www.sonysonpo.co.jp/company/sustainability/environment/solarbear/