お知らせとレポート

92基目のそらべあ発電所が完成
~千葉県千葉市 葵幼稚園~

千葉県千葉市にある学校法人仁愛学園 認定こども園 葵幼稚園にて第92基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成し、2024年12月17日に寄贈記念式典を開催しましたのでその様子をご報告します。

今回の「そらべあ発電所」はソニー生命保険株式会社(以下「ソニー生命」)の協賛による設置で、同社からの寄贈は22基目(※1)となりました。

葵幼稚園外観

 

葵幼稚園の屋根に設置されたそらべあ発電所

 

葵幼稚園は「科学」を軸とした保育に力を入れており、その一環として「そらべあ発電所」を活用した再生可能エネルギーなどの環境教育にも意欲的な姿勢がうかがえました。また、災害時には「そらべあ発電所」を非常用電源として活用し、地域の防災、避難場所としても貢献したい、という点も評価して寄贈先として選定されました。

玄関ホールのご案内ボード

 

式典には葵幼稚園(在籍186名)に通う年少児・年中児・年長児と先生方、また、たくさんのご来賓の方々がご出席してくださいました。また、報道関係4社にも取材にきていただきました。

中川副園長の司会で式典が始まり、早速、みんなが「そらくん」と「べあくん」と呼ぶ大きな声にこたえて「そら」と「べあ」が登場しました。

中川副園長の司会で式典が開始

 

そらとべあの入場に子どもたちは大喜び

 

開会にあたり、園児のみんながお祝いの気持ちを込めて園歌を斉唱してくれて、会場は明るい雰囲気で包まれました。

 

明るい声で上手に歌ってくれました

 

ご来賓のご紹介・祝電紹介

 

参列いただきましたたくさんのご来賓を代表して、千葉市副市長 大木正人様より千葉市市長 神谷俊一様からのメッセージを代読いただきました。

千葉市副市長 大木様のご挨拶

 

ご挨拶では、「今回の寄贈は、未来を担う子どもたちの教育にとどまらず、地域全体の防災力の向上や環境意識の醸成にも繋がる大変意義深いものであり、地域全体が持続可能な社会へと一歩踏み出すきっかけになることを心から期待している」という内容のメッセージをいただきました。

続いて、当基金理事の加藤より、「今回プレゼントした『太陽光発電』は、葵幼稚園が力を入れている『科学』にも関係していることを話し、玄関につけた発電モニターで『発電』と『お天気』の関係などを観察して探求してみてほしい、将来、葵幼稚園のみんなが地球の環境を守れる人になってくれたらそらべあたちも喜ぶ」と園児の皆さんに伝えました。

そらべあ基金理事 加藤のご挨拶

 

次はそらべあワークショップです。まず鴇田先生と亀沢先生に、北極の氷が溶けてお母さんと離ればなれになってしまって泣いている「そらべあ物語」を紙芝居で読んでもらいました。その後、当基金スタッフから「地球温暖化」ってどうして起きているの?まだ子どもの自分たちにも関係あるのかな?などについて、クイズやお話で伝えました。

「そらべあ」紙芝居

 

北極ってどこかな?

 

クイズで正解した子は大喜びでした!

 

続いて電気は色々な方法で作れることを体感してもらうために、手回し発電実験に挑戦してもらいます。みんな頑張ってハンドルを回すと扇風機が回転して風が吹き実験は大成功!お手伝いいただいたソニー生命の佐藤さんから園児さんにインタビューしてもらうとみんな「楽しかった!」と答えてくれました。自分で電気をつくることができた素直な喜びでした。頑張ってくれてどうもありがとう!

「がんばれー!!」の大声援を受けながら回す年少さんたち

 

「感想をきかせて?」園児さんへインタビュー

 

年中さんと年長さんの二人にも挑戦してもらいました

 

実験に参加してくれた園児さんたちは「楽しかった!」と言ってくれましたが、ずっと回し続けていると疲れてしまいますよね。そこでずっと手回ししていなくても電気が作れる太陽光発電設備「そらべあ発電所」が活躍してくれます。地球を暖かくしてしまうCO2を出さずに電気を作れるので大事に使ってほしい、とお願いをしてワークショップを終了しました。

次に、ソニー生命執行役員の田部井様から「今、地球は、人間の体でいうとお熱が出ているような感じなので、みんなにできることは、電気のむだ遣いをしないこと。おうちの人と一緒に頑張ってほしい」と園児さんにお話いただきました。

ソニー生命 田部井様のご挨拶

 

ソニー生命は「ご契約のしおり・約款」を従来は900ページを超える「冊子」で作成されていましたが、「CD-ROM版」(2020年12月をもって廃止)や「Web版」の選択を可能とすることで、紙の削減やCD-ROM版の原材料削減などを実施し、環境活動に取り組んでいます。その活動を通じて削減された印刷関連費用などの一部を本プロジェクトにご協賛いただいています。どうもありがとうございます。

続いて、記念プレート、紙芝居を園に贈呈しました。

ソニー生命 田部井様(左)から石川理事長(右)へ記念プレート贈呈

 

そらべあ基金 加藤理事(左)から上野園長(右)へ紙芝居贈呈

 

最後にそらべあより園児代表(年長、年中)の2人へ「そらべあ絵本」のプレゼントです。

一人一冊ずつプレゼント。おうちでも読んでね!

 

その後、石川理事長よりご挨拶をいただきました。
そらべあスマイルプロジェクトへ応募してから4年が過ぎ、2回目の応募でチャレンジが叶ったこと、電子技術職員をされていた経験から、昨今の日本の子どもたちの理科離れを懸念し、科学の心を育てるための体験を重視した教育を実践していること、太陽光発電は宇宙開発から生まれたものであること、などをお話いただきました。今後は園での「そらべあちゃんの日」の活動などを通じて環境教育を実践し、現代社会に欠かせない「電気」について子どもたちが考える貴重な機会にしていきたいと抱負を述べていただきました。

石川理事長からご挨拶

 

最後は、舞台の幕が開くと、大きな立派な誕生日ケーキがでてきました!「そらべあ発電所」の誕生を祝うこの式典のための特製手作りケーキです。ステージの先生方の動きに合わせて、園児さん全員で元気いっぱいの誕生日ダンスを踊り、声を合わせて「そらべあ発電所おめでとう」と言ってくれました。

 

最後に園児さんたちはご来賓の方を向いて、みんなで大きな声で「ありがとうございました」と言ってくれました。

園児の「ありがとうございました」に挨拶や拍手で応える田部井様はじめ来賓の方々

副園長の中川先生から「そらくん、べあくんや、今日来てくれたみなさんにも、みんなの気持ちが伝わったね。みんなで自分ができることを頑張りましょう!」と、いう言葉で閉会しました。

年長さん

 

年中さん

 

年少さん

 

ご来賓の皆さま

葵幼稚園の皆さま、ソニー生命の皆さま、ご来賓の皆さま、本式典にご協力いただいたすべての皆さまに御礼申し上げます。そらべあ基金では、そらべあスマイルプロジェクトや環境教育を通じて地球環境保全活動の実現に向けて取り組んでまいります。

 

※1
そらべあスマイルプロジェクトでは、92基目~94基目の合計3基の「そらべあ発電所」の寄贈先の園を募集し、2024年12月末現在、全ての園で設置を完了しています。(協賛:ソニー生命)

2024年12月末現在、全国に設置されているそらべあ発電所は94基、そのうち、ソニー生命のご協賛による寄贈は24基です。

(93基目、94基目の寄贈記念式典開催は2025年1月中に順次開催しますので、報告をお楽しみに!)