お知らせとレポート

62基目のそらべあ発電所が完成 ~宮城県石巻市 乳幼児保育園ミルク~

2018年6月6日(水)、宮城県石巻市「乳幼児保育園ミルク」に62基目の太陽光発電設備「そらべあ発電所」が完成し、その寄贈記念式典が行われました。同園は1995年、「保育園あいはら」という名称で設立されましたが、2011年の東日本大震災で園舎が全壊。2015年に復興住宅などが新しく建てられている現地域へ移転し、現在の名称で再建されました。20年以上培ってきた保育サービスのノウハウを活かして、震災後の生活再建を目指す家庭に寄り添って運営されている保育園です。

式典には0〜4歳児の56名と先生方、園児の保護者でもある運営委員会の会長佐々木様、そして、今回協賛してくださったソニー損害保険株式会社の皆さまにご出席いただきました。また、新聞社などマスコミ各社も集まってくださいました。

会場には、園児たちが描いたそらべあイラストの塗り絵が飾られ、とても華やかな雰囲気。はじめに、そらべあ基金理事の青木より、お母さんを探す旅の途中で、「乳幼児保育園ミルク」を訪れた「そら」と「べあ」が涙を流している理由や、今、北極の氷がとけて大変なことになっている、というお話があり、続いて、保育園の浅野先生からそらべあ紙芝居の読み聞かせをしていただきました。


そらべあ基金 青木理事によるお話に耳を傾ける子どもたち


そらべあ物語の紙芝居が始まりました。(浅野先生と野村先生)

紙芝居の後は、「そら」と「べあ」がまたお母さんと一緒に暮らせるようになるために、みんなができることは何だろう?ということを、クイズや手回し発電体験を通じて楽しく学び考えていきます。

手回し発電を体験した子どもたちの感想は、「疲れなかった!」と元気いっぱい。でも、電気は大切にしようね

その後、今回の協賛企業であるソニー損害保険株式会社・経営企画部 広報課長の小原様がご挨拶され、遠藤副園長に記念プレートが贈呈されました。

遠藤副園長(左)とソニー損保の小原課長(右)

次にそらべあ基金 理事の青木より野村先生に紙芝居が贈呈されました。

野村先生(左)とそらべあ基金 青木理事(右)

この紙芝居は、「そらべあ」のストーリーを通じて、地球環境が大きく変わってきていることや、「そらべあ発電所」が園の屋上で電気を作ってくれていることを知ってもらい、一緒に地球温暖化について考え、行動できる人になってもらいたいという願いを込めて長く活用いただきたいと寄贈をしています。今年3月、これまで寄贈した61園にもお届けいたしました。園の環境教育活動にご活用いただけるとうれしいです。

次に「そら」と「べあ」からは、園児の代表の二人にそらべあ絵本がプレゼントされました。


みんな、おうちで読んでもらってね

続いて、3、4歳児のみんなが大きな声でお礼の歌「世界中の子どもたちが」を手話とともに歌ってくれました。この日のために4月から一生懸命練習してくれたそうで、とっても元気よく上手でした。

“世界中のこどもたちが一緒に笑ったら…”という歌詞を聞いて、「そら」と「べあ」たちの涙顔も、一瞬、笑顔に変わりそうでした。

「世界中のこどもたちが」を手話付きで元気に歌ってくれました

運営委員会の会長佐々木様からは「今日の聞いたことは大人にも大切な話でした」、乳幼児保育園ミルクの相原園長からは「先生たちがいつも言っている『水の出しっ放し』などをしないよう、みんなで守っていきましょう」との言葉で式典が締めくくられました。

運営委員会の会長佐々木様

相原園長

ところが、そのあとに、なんと、園からのすてきな色紙のサプライズプレゼントをいただきました。ご準備くださった先生方、どうもありがとうございました!

元気いっぱいの園児たちの写真とかわいいデコレーションの色紙をいただきました。

その後は、「そら」と「べあ」との記念撮影とふれあいタイム

そらくん、べあくん、早く涙が止まるといいね

梅雨入り前の曇り空でしたが、素敵な寄贈式典になりました。「乳幼児保育園ミルク」のみなさま、ソニー損害保険株式会社のみなさま、関係者のみなさま、どうもありがとうございました。

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ところで、宮城県には今回の寄贈を含めて4基のそらべあ発電所があります。そのうち、2012年に設置された仙台市の「やまとまちあから保育園」と大崎市にある「ほなみの杜保育園」の2園にも立ち寄らせていただきました。(いずれもソニー損保様の協賛によりそらべあ発電所を設置した園です。)

「やまとまちあから保育園」は寄贈から6年が経ちましたが、夏になると、子ども用プールのある屋上へ園児たちが上がることもあり、その時にそらべあ発電所を見ながら、電気の話をしたりするそうです。

また、「ほなみの杜保育園」では、そらべあ発電所の設置をきっかけに、空き缶リサイクルなどのエコ活動を子どもたちと始めて、環境の大切さを教えたりしているそうです。

引き続き、子どもたちが暮らしやすい未来の地球のために、また、そらとべあがお母さんと再会できるように、みんなで力を合わせていきましょう。

「やまとまちあから保育園」の高橋代表取締役


「ほなみの杜保育園」